SUMMARY
この記事の要約
卓球ラバーの厚さは、購入する製品で選べる表記と、今の用具で困っていることから決めます。「厚・特厚・MAX」は全メーカー共通のミリ数には置き換えられないため、ロゼナやファスターク G-1などの公式表記を製品ごとに比べます。
この記事でわかること
初めて選ぶ場合はメーカーの初心者向け案内を出発点にし、交換する場合は今の厚さを基準に、厚くする・薄くする・そのまま使う条件を整理しましょう。フォアとバックは、残したい打球と変えたい打球を面ごとに考え、注文時にはラバーの正式名称・色・厚さを指定します。
卓球ラバーの厚さ早見表|中厚・厚・特厚・MAXの違い

中厚・厚・特厚・MAXは、製品ごとに使われるスポンジ厚の区分です。「厚は必ず何ミリ」と覚えるより、購入するラバーの公式ページを確認してください。2026年9月13日時点の選択肢を並べると、同じ裏ソフトでも次のように異なります。
| 製品・メーカー公式 |
選べる厚さ |
注文前に気をつけること |
| ロゼナ |
1.7・1.9・2.1 |
中・厚の呼び方を当てはめず数字で選ぶ |
| グレイザー |
1.9・2.1 |
同じメーカーでも1.7の設定はない |
| ファスターク G-1 |
中・厚・特厚・MAX |
特厚とMAXを別の選択肢として確認する |
| ラクザ7 |
中厚・厚・特厚 |
G-1の「中」と同じ仕様だと決めない |
| スワットスピン |
1.8・2.0・MAX |
数字とMAXが同じ製品内に並ぶ |
特厚とMAXは同じですか?
G-1では、特厚とMAXがそれぞれ販売されています。同じ選択肢ではないので、注文時は使いたい方を指定してください。一方、ロゼナにはMAXという注文欄がなく、最も厚い選択肢は2.1です。
「MAXなら他社の特厚と同じ」「特厚なら必ず2.1mm」と一律に換算すると、違う仕様を買うおそれがあります。厚さの範囲を公表しているメーカーでも、その説明がどの製品に適用されるかを確認します。店の略称が公式と違う場合は、正式な製品名と注文欄を照合してください。
1.9などの数字は実測値そのものですか?
数字で表されていても、必ずしも個々のスポンジを精密に測った値を示すわけではありません。バタフライの初心者ガイドでは、1.7をスポンジ厚1.5〜1.7mm、1.9を1.7〜1.9mmの範囲として案内しています。
購入時は、こうしたメーカーの区分として数字を読みます。ロゼナ1.7と別製品の中厚を、呼び方だけで同一とみなすことはできません。製品が違えばシートやスポンジの設計も異なります。
スポンジ厚と競技規則の全体厚は分ける
ラバーは、ボールが触れるシートと、その下のスポンジを組み合わせた構造です。通常、購入時に選ぶ厚さはスポンジの区分を指します。ラケットに貼った状態の全体厚とは異なります。
2026年版の国際卓球連盟規則の2.4.3では、サンドイッチラバーについて接着剤を含む全体厚を4.05mm未満としています。関連する技術文書の許容差にも従う規定です。この数値は、スポンジを4.05mmで注文できるという意味ではありません。
公式製品の厚さから選び、指定された接着方法で貼ることが基本です。大会での使用条件や検査に疑問がある場合は、参加する大会の案内も確認してください。
ミリ数が必要なときは、メーカー資料の適用範囲を見る
ニッタクの公式基礎資料では、中を1.4〜1.7mm、厚を1.7〜1.9mm、特厚を1.9〜2.1mm、MAXを2.1mm以上の区分として示しています。ただし、中厚を設定する製品には別の注記があり、中と中厚の両方がある場合は中の範囲も変わります。
このため、表記を見ずに「中だからこの実寸」と断定すると、同じメーカーでも取り違えるおそれがあります。ミリ数を知りたい場合は、資料の表だけでなく注記まで確認し、購入する製品への適用が分からなければメーカーや販売店へ確かめてください。
数字の境目が重なっている範囲も、注文上の区分として読みます。たとえば1.7mmという境目だけを抜き出して、中と厚が同じものだとは判断できません。販売されている名称で指定することと、現物の実測値を確定することは別です。
初心者はどの厚さを選ぶ?公式の案内を出発点にする
初めてラバーを買うなら、製品名を決めてから厚さを選びます。まだ何を買うか決まっていない場合は、初心者・中級者向けのラバー10製品比較で予算と候補を絞ってください。
ロゼナなら1.7・1.9を最初の比較候補にできる
バタフライは初心者向け案内で、1.7または1.9を候補に挙げています。ロゼナにはどちらも設定があります。初めてで基準がない人は、購入店や学校からの指定があるかを確認し、この選択肢から考えられます。
ただし、1.7を選べば誰でも安定する、初心者は2.1を使えないという意味ではありません。使うラケットとの組み合わせや、すでに使っている用具も関わります。現在の厚さで無理なくラリーを続けられているなら、同じ設定を購入候補に残してください。
ロゼナの厚さを選ぶガイドでは、1.7・1.9・2.1と、フォア・バックの注文内容を具体的に整理しています。
中・厚という表記の製品は、その名前で比較する
ニッタクの公式基礎資料は、初心者の候補として中・厚を案内しています。同じ初心者向け説明でも、バタフライの数字表記とは書き方が異なります。注文する製品の販売ページに戻り、実際に存在する選択肢を使ってください。
他社の説明にある「中」を、そのままロゼナの注文欄で探す必要はありません。反対に、ラクザ7の中厚をロゼナ1.7と全く同じ感覚だと考えるのも避けます。共通の呼び方を探すより、買う製品を固定した方が比較しやすくなります。
学年や性別だけで厚さを固定しない
同じ初心者でも、ラケットを初めて握る人と、学校の用具で練習を始めている人では比較できる情報が違います。使ったことがあるなら、その製品名や厚さ、困った場面を購入時の判断材料にします。
部活動向けに初めて揃える場合は、中学生のラバー選びと注文メモも参考になります。「中学生だから特厚」「女性だから薄め」と決めるより、指定された用具と予算を先に確認しましょう。
ラバーを厚くすると何が変わる?同じ製品で比べる
同じ製品では、スポンジを厚くすると弾みと重量が増す傾向があります。ただし、厚さだけで回転量や使いやすさの優劣までは決まりません。変更する対象を揃えて考えることが大切です。
| 比べ方 |
変える条件 |
判断するときの注意 |
| ロゼナ1.7とロゼナ1.9 |
同じ製品の厚さ |
ラケットと反対面も同じ条件にすると違いを追いやすい |
| G-1特厚とG-1のMAX |
同じ製品の厚さ区分 |
正式な選択肢を確認し、回転量の増加を保証しない |
| ロゼナ1.9とグレイザー1.9 |
製品そのもの |
同じ数字でもシートやスポンジの設計が変わる |
| 新品と長く使った同製品 |
使用状態 |
厚さだけでなく、摩耗や弾みの変化も含まれる |
弾みを増やすことと、ミスを減らすことは別に考える
厚い候補へ替えたいときは、どの打球でもっと弾みが欲しいのかを決めます。強いドライブだけが目標なのか、軽いラリーでも飛距離が足りないのかでは、確認する場面が変わります。
短い返球が長くなって困っているなら、厚くすることがそのまま解決になるとは限りません。ラケット角度や力加減でも返球は変わるので、ネット・オーバーという結果だけから厚さを決めないでください。用具と打ち方の両方を確認します。
硬さと厚さを同時に変えたら、厚さだけの評価にしない
ロゼナとグレイザーは、厚さ1.9を選べても同じラバーではありません。同社の公式硬度も35と38で異なります。「1.9にしたら感覚が変わった」と思っても、製品まで替えていれば厚さだけの影響は分けられません。
硬度はメーカーごとに尺度が違うため、他社の数字を同じ点数として並べることも避けます。柔らかければ厚くても必ず扱いやすい、硬ければ上級者専用という決め方はせず、製品の説明と現在の用具を照合しましょう。
カタログの性能値は、どの厚さを示すか確認する
同じ製品の販売ページにスピードやスピンの数値が1組だけある場合、すべての厚さの性能が同じだとは限りません。バタフライの公式説明では、数値は各製品で最も厚いスポンジの仕様を示すとしています。
そのため、1.7を注文するときに掲載値をそのまま自分の厚さの測定結果として読むことはできません。異なる製品を比べる場合も、厚さの条件を揃えて見る必要があります。数値だけを見て、薄い設定でも別製品より必ず弾むと決めつけないでください。
比較表に厚さ別の値が載っていなければ、差分を比例計算して埋めることも避けます。カタログ値を予測式にするより、正式な厚さの選択肢とメーカーの説明から候補を決める方が、購入の目的に沿っています。
重さを比較するときは完成したラケットを見る

振りやすさを考えるときは、ラバー単体だけでなく、ラケット本体や反対面を含む組み合わせを見ます。同じ製品で厚さを変える場合でも、ラケットまで新しくすると複数の条件が変わります。
すでに重さを測れるなら、接着剤やテープを含む完成状態で記録すると比較材料になります。測れない場合も、推定の重量を買う条件にしないでください。共通の重量上限や筋力の合格値で、厚さの適性を決めることはできません。
ラケット本体や重心も含めて振りやすさを比べる場合は、総重量と重心を確認する手順を参考にしてください。
今より厚く・薄く・そのまま使う条件を整理する
「中級者になったら特厚に上げる」と段階を固定する必要はありません。今の用具で残したい点と変えたい点を分け、次の表から確認を始めます。これは購入候補を考える手順で、症状から原因を断定する診断ではありません。
| 今の状況 |
比較する選択肢 |
先に確認すること |
| 今のラリーや返球に困っていない |
同じ厚さを続ける |
交換理由が摩耗なら同じ仕様も候補 |
| 短い返球が長く出やすい |
同製品の薄い選択肢も比較 |
押しすぎやラケット角度だけで起きていないか |
| 弾みを増やして攻撃したい |
同製品の厚い選択肢も比較 |
短い返球や続けて打つ感覚も維持できるか |
| 続けて打つと振り遅れる |
厚さと用具全体を見直す |
足の移動や次の構えが遅れていないか |
| 別製品へ変更したばかりで合わない |
前の用具と変更点を照合 |
製品・厚さ・ラケットを同時に変えたか |
厚くする前に「残したい打球」を決める
攻撃の弾みを増やしたくても、今うまくいっている短い返球まで変えたいとは限りません。変更前に「バックのラリーは残す」「フォアのドライブを比べる」のように目的を分けると、注文する面も決めやすくなります。
厚い候補を選んだ後は、一発だけ気持ちよく打てたかで評価を終えず、普段使う打球でも確認します。打ち方が変わった場合には、それも含めて振り返ってください。
薄くすることを後退と考えない
同じ製品の薄い選択肢は、弾みや重さを抑える方向を比較したいときの候補です。練習年数が増えたから薄いものを選べなくなるわけではありません。反対に、初心者だからという理由だけで最も薄い設定に限定する必要もありません。
今の用具に不満がない場合は、厚さを変えずに使い続ける選択もあります。「特厚を使い切るまで替えてはいけない」と我慢するのではなく、変える理由があるかどうかで決めましょう。
攻撃中心か守備中心かで、確認する打球を変える
厚さを比較するときは、得意な打球だけでなく、試合や練習でよく使う返球も考えます。ドライブ中心なら、攻撃の飛び方と短い返球を分けて確認します。台の近くで打つことが多いなら、ブロックの長さや次の球へ構え直す感覚も比較材料です。
カットなどの守備を中心にしたい人は、相手の球を返す場面と、自分から攻撃する場面を両方確認します。「守備型なら必ず薄」「攻撃型なら必ずMAX」と固定するのではなく、使うラバーの種類と製品に合う厚さから考えます。
特に裏ソフトから表ソフトや粒高へ替える場合は、厚さ以外の変更も大きくなります。同じ「薄」や「厚」という表記でも、元の裏ソフトの代わりになるとは限りません。まず種類と製品を決め、その中に実在する厚さを比較してください。
大会が近い場合は、交換した用具で普段の練習を行える日があるかも確認します。厚さと種類を同時に変更し、そのまま初めての試合に入るより、変化を確認できる予定にすると判断材料を残せます。慣れるまでの日数を全員共通には決めません。
練習目的がまだ決まっていないなら、今よく打つ場面をメモに挙げるだけでも構いません。フォアは攻撃、バックは守備という役割に無理に当てはめず、現在の用具で続けたい打球を起点にしましょう。
フォアとバックの厚さを決め、注文メモに残す

フォアとバックを同じ製品・同じ厚さにする方法もあります。初めから両面を違う設定にする必要はありません。利き手側で打つフォアと、反対側で打つバックについて、それぞれ変更したい内容を整理します。
| 注文する項目 |
確認する内容 |
| ラケット |
今使う本体の製品名。今回替えるかどうか |
| フォア面 |
ラバーの正式名称・色・厚さ |
| バック面 |
ラバーの正式名称・色・厚さ |
| 交換する範囲 |
両面か、片面だけか |
| 加工と受け取り |
店へ貼り付けを依頼するか、必要な日までに受け取れるか |
例えば、ロゼナを使っていてバック側に不満がないなら、バックを同じ設定に残し、フォアの厚さだけを検討する方法があります。これは全員に勧める組み合わせではなく、変更点を減らすための考え方です。
フォアは必ず厚く、バックは必ず薄くするという決まりもありません。練習している打ち方と、今の返球で変えたい点を面ごとに確認します。フォアという名前だけで、最も厚い設定を選ぶ必要はありません。
買う前に確認しておくと迷いにくいこと
販売画面で欲しい厚さが欠品していた場合は、残っている厚さを同じ仕様の代用品と考えないでください。同じ厚さを買える別店舗や、必要な日まで待てるかを確認します。
貼り付けまで依頼するなら、注文メモを店に渡せる形で残すと取り違えを減らせます。自分で作業する場合は、ラバーを切る道具と店への依頼の比較で必要な準備を確認してください。
現在の厚さが分からない場合の確認順
最初に購入履歴やレシート、残っている包装を見ます。通販なら注文履歴の商品名だけでなく、色・厚さの選択欄まで確認してください。同じラバーを何度か買っている場合は、現在貼っているものに対応する注文かも照合します。
次に、貼り替えを依頼した店の記録が残っているかを確認します。ラケット側面の見た目だけから中厚・厚・特厚を当てたり、シートを含む厚さをスポンジ厚として読んだりはしないでください。確認できない場合は、現在の厚さを不明として扱います。
その状態で新しい厚さを決めるなら、元より厚くした・薄くしたと断定せず、新たな購入仕様として記録します。製品名と選んだ厚さが残れば、次回の交換ではそれを比較の出発点にできます。数値を推定して埋めるより、確認できた情報から注文を決める方が取り違えを防げます。
厚さを変えた後は、同じ練習で違いを確かめる
新しいラバーでは、普段行うラリー・短い返球・続けて打つ練習を比べます。厚さだけを比較したいなら、ラケットや反対面、打つ場所などは可能な範囲で揃えましょう。違う条件で使った人の感想を、そのまま自分への答えにする必要はありません。
変えた直後は、新品になった影響も含まれます。「新しい厚さだから弾んだ」とすぐ断定せず、旧ラバーの使用状態もメモに残してください。比較する期間や球数に共通の合格基準はありません。
ラリーは続くのに短い返球だけが長くなるなら、その場面を分けて確認します。フォームや打点を見てもらえる環境があれば、用具と打ち方のどちらを調整するか相談する方法もあります。
厚さだけで失敗の原因を決めず、変えた条件を振り返りましょう。
よくある質問
中厚・厚・特厚はそれぞれ何ミリですか?
メーカーと製品で表記が異なるため、全製品共通のミリ数には換算できません。ラクザ7は中厚・厚・特厚、G-1は中・厚・特厚・MAXから選びます。購入する製品の正式な選択肢を確認してください。
MAXと特厚は同じ厚さですか?
G-1では特厚とMAXが別々に販売されています。別製品でも同じ関係とは限らないので、それぞれの公式表記を確認します。未公表の厚さを推定して注文しないでください。
初心者は1.7と1.9のどちらがよいですか?
バタフライの初心者向け案内は、1.7と1.9を候補に挙げています。どちらかを全員共通の正解にせず、使うラケットと現在の用具、学校や購入店からの指定を確認します。ロゼナには両方の設定があります。
ラバーを厚くすれば回転量も増えますか?
厚さだけで回転量の増加は決められません。シートやスポンジの設計、ラケット、打ち方も関わります。同じ製品で厚さを変える場合も、攻撃だけでなく短い返球まで比べてください。
フォアとバックは同じ厚さでもよいですか?
同じ厚さを選ぶ方法もあります。初めから違う設定にする必要はありません。変更する場合は、どちらの面で何を変えたいかを分けて考えます。
「極厚」は全製品で共通の仕様ですか?
共通の仕様としては扱えません。販売店の呼び方だけで決めず、製品名とメーカーの厚さ一覧を照合します。MAXや数字表記など、実際に販売されている選択肢を使って注文してください。