SUMMARY
この記事の要約
第29回アジア卓球選手権は、2026年10月19日から25日までウズベキスタンのタシケントで開かれ、日本からは男女5人ずつ、計10人の代表が出場します。この大会は世界卓球2027(個人戦)のアジア予選を兼ねており、ここで出場枠を取れるかどうかが来年の世界卓球の日本代表に直結します。タシケントとの時差は4時間で、日本のほうが進んでいるため、現地の夕方18時の試合は日本では22時です。
この記事でわかること
情報は2026年10月1日時点で、大会の概要と代表は日本卓球協会(JTTA)の大会ページ、選考の仕組みはJTTAが公開する選考基準のPDFをもとにしています。9月に愛知・名古屋で開かれた「アジア大会」とは別の大会なので、まずその違いから押さえておくと、ニュースの見出しを読み違えずに済みます。結果は大会期間中に追記します。
卓球アジア選手権2026の概要|日程・会場・種目
アジア卓球選手権は、国際卓球連盟(ITTF)とアジアの卓球連合であるATTUが主催する、卓球だけの大陸選手権です。2026年大会は29回目にあたります。
大会の基本情報
| 項目 |
内容 |
| 正式名称 |
第29回 ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会 2026 |
| 会期 |
2026年10月19日〜10月25日 |
| 開催地 |
ウズベキスタン・タシケント |
| 主催 |
ITTF-ATTU |
| 日本との時差 |
日本が4時間進んでいる(現地18時=日本22時) |
時差は、タシケントが協定世界時(UTC)より5時間、日本が9時間進んでいることから計算しました。現地の朝10時に始まる試合は日本の14時、現地の夕方18時なら日本の22時にあたります。現地の夜に組まれた試合は日本では深夜になるため、見たい試合があれば開始時刻を日本時間に直してから予定を立ててください。
観戦の予定を立てる前に、現地の開始時刻に4時間を足して日本時間を確かめてください。7種目と日程
JTTAの選考基準には、男女団体、男女シングルス、男女ダブルス(各2ペア)、混合ダブルス(2ペア)の出場枠が書かれています。団体戦と個人戦を合わせて7種目で、ITTFの大会ページのエントリー一覧も男女団体・男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルスに分かれています(10月1日にブラウザで確認)。
| 種目 |
日本の出場枠(JTTAの選考基準) |
| 男女団体・男女シングルス |
男女各5人(最大出場枠) |
| 男子ダブルス・女子ダブルス |
男女各2ペア |
| 混合ダブルス |
2ペア |
種目ごとの日程と試合方式は、大会公式の競技方式(Playing system)と全体日程(General Schedule)を照合して確認してください。この本文では、各資料の内容まで確認した日別の予定表は掲載していません。公式サイトに資料の案内があることと、その内容を確認済みであることは区別する必要があります。日程が変更される場合もあるため、観戦前には資料の更新日と最新の開始時刻を確かめてください。日程や方式は、ITTFの大会ページとATTUの大会情報で確認してください。
2025年大会は団体戦だけでした
前回の2025年大会(インド・ブバネシュワル)は、男女団体の2種目だけで行われました。「アジア選手権は毎回7種目」と説明するページもありますが、年によって形式は変わります。2026年大会は、JTTAの選考基準とITTFのエントリー一覧のどちらにも個人種目があり、団体と個人の7種目で行われます。
アジア大会(9月)とアジア選手権(10月)の違い
名前が似ていますが、2つはまったく別の大会です。9月のアジア大会は、陸上や競泳などと一緒に行われる総合競技大会の中の卓球競技で、10月のアジア選手権は卓球だけの大会です。
| 比べる点 |
アジア大会(アジア競技大会) |
アジア選手権(アジア卓球選手権) |
| 主催 |
アジアオリンピック評議会(OCA) |
ITTF-ATTU |
| 大会の性格 |
多くの競技が集まる総合大会 |
卓球だけの大陸選手権 |
| 2026年の会期 |
9月20日〜28日(卓球競技) |
10月19日〜25日 |
| 2026年の会場 |
スカイホール豊田(愛知県豊田市) |
ウズベキスタン・タシケント |
| 日本代表 |
男女各5人 |
男女各5人(顔ぶれは一部違う) |
アジア選手権のほうは、世界卓球2027(個人戦)の予選を兼ねている点も大きな違いです。9月のアジア大会で日本は金1・銀3・銅3のメダルを取り、男子団体は中国を3-2で破って60年ぶりの金を手にしました。全種目のメダリストとスコアはアジア大会2026卓球の最終結果にまとめています。ニュースで「アジア王者」「60年ぶり」と出てきたら、どちらの大会の話かを確かめてから読むと混乱しません。
代表の顔ぶれが違うのは選考基準が違うから
アジア大会に出た伊藤美誠と面手凛、宇田幸矢はアジア選手権の代表に入っておらず、代わりに大藤沙月、橋本帆乃香、田中佑汰が入りました。大会ごとに選考基準が別に定められていて、使う世界ランキングの時期や、選考会の優勝者枠が違うためです。選手ごとの選考理由はJTTAから公表されていません。大会ごとの基準の比較は、卓球日本代表のメンバーと選考の仕組みで表にしています。
日本代表10人と監督
代表はJTTAの大会ページに9月28日に掲載されました。下の表は代表発表時点(9月28日発表)の値です。その後、10月5日発表で松島輝空は男子シングルス1位になりました(出典:日本卓球協会の男子世界ランキング)。
男子代表5人
| 選手 |
所属 |
世界ランキング (9月28日発表) |
| 松島輝空 |
個人 |
3位 |
| 張本智和 |
トヨタ自動車 |
4位 |
| 戸上隼輔 |
井村屋グループ |
13位 |
| 篠塚大登 |
東都観光バス |
18位 |
| 田中佑汰 |
ファースト |
75位 |
大会ページにも選手ごとの世界ランキングが載っていますが、発表週が書かれていません。大会ページでは田中佑汰が94位と表示されており、上の表とは値が違います。
女子代表5人
| 選手 |
所属 |
世界ランキング (9月28日発表) |
| 張本美和 |
木下グループ |
3位 |
| 早田ひな |
日本生命 |
6位 |
| 大藤沙月 |
ミキハウス |
12位 |
| 橋本帆乃香 |
デンソー |
15位 |
| 長﨑美柚 |
木下グループ |
18位 |
世界ランキングは毎週のように更新されます。大会直前の順位は、JTTAが掲載する男子・女子の世界ランキングで確かめてください。
監督とスタッフ
総監督は馬場美香、男子監督は岸川聖也、女子監督は中澤鋭です。大会ページには、このほか男女のスタッフ、マッサー、ドクター、練習パートナー、情報戦略の担当者も名前が載っています。
ダブルス・混合ダブルスのペア
ダブルスと混合ダブルスのペアは、10月1日時点で大会ページに掲載されていません。選考基準では、代表に選ばれた選手の中から、優勝やメダル獲得の可能性が高いペアを強化本部が決めることになっています。ダブルス専用の要員として、男女合わせて最大4人を加えることがあるとも書かれています。ペアが発表されたら追記します。ダブルスの基本的なルールは卓球のダブルスのコツで説明しています。
代表はどう選ばれたか
男女団体・シングルスの5人は、次の順で決まります。
- 最終エントリー日の14日前を含む週の世界ランキングで、日本人の上位3人
- 5月に行われた代表選考会の優勝者
- 2026年の全日本選手権(一般の部)シングルスの優勝者
- 重複して5人に満たないときは、1を除いた同じ週の世界ランキングの日本人上位から補う
5月26日・27日に所沢市民体育館で行われた代表選考会では、男子は田中佑汰、女子は長﨑美柚が優勝して代表に入りました。選考会は男女各24人が8組のリーグ戦を戦い、各組1位の8人が決勝トーナメントに進む方式で、全試合5ゲームマッチでした。
前回2025年大会と同じ10人です
JTTAの2025年大会のページに載っている日本選手団は、男子が張本智和・松島輝空・篠塚大登・戸上隼輔・田中佑汰、女子が張本美和・大藤沙月・早田ひな・橋本帆乃香・長﨑美柚でした。所属は変わった選手もいますが、顔ぶれは今回とまったく同じです。
世界卓球2027(個人戦)の予選を兼ねる|この大会で何が決まるか
アジア選手権は、2024年大会から次の世界卓球の予選を兼ねるようになりました(JTTAの2024年大会ページの注記)。2026年大会は、カザフスタン・アスタナで開かれる世界卓球2027(個人戦)のアジア大陸予選です。
JTTAの選考基準では、世界卓球2027の日本代表を次のように決めるとしています。
| 種目 |
世界卓球2027の日本代表になる選手 |
| シングルス(男女各最大5人) |
アジア選手権で世界選手権の出場枠を獲得した選手 |
| ダブルス・混合ダブルス |
アジア選手権で世界選手権の出場枠を獲得したペア |
| 枠を取れなかった選手がいる場合 |
世界ランキング推薦枠に空きがあれば、シングルスは2027年全日本の優勝者、次に世界ランキングの日本人上位の順。ダブルスは強化本部が選ぶ |
団体戦のメダル争いに目が行きがちですが、個人種目の結果が、来年の世界卓球の出場に直結します。何位までに入れば出場枠を得られるのか、枠の数はいくつかについては、この本文では資料の内容を確認した具体値を掲載していません。資料の名称が案内されていても、順位や枠数を未確認のまま補うことはできないためです。出場資格の決まりは、ITTFの大会ページに掲載されている資料「WTTC Finals 2027 Qualification Pathway」で確認できます。
代表選手の挑戦を知るために、メダル争いに加えて世界卓球の出場枠につながる個人種目にも注目しましょう。世界卓球は個人戦と団体戦を年ごとに交互に開いていて、2027年は個人戦の年です。世界卓球やワールドカップ、WTTの大会の違いは世界卓球・ワールドカップ・WTT・五輪の違いで整理しています。
見どころ|前回までの結果から見る日本の立ち位置
ここ2大会と9月のアジア大会の結果を並べると、日本が男女とも中国と勝ち負けを争うところまで来ていることが分かります。勝敗の予想はせず、公式記録で確かめられる流れに絞りました。
女子団体:50年ぶりの優勝から、雪辱を狙う立場へ
2024年のアスタナ大会の女子団体決勝は、日本が中国を3-1で破って優勝しました。2021年ドーハ大会以来2大会ぶりの優勝で、中国が出場した大会での優勝は1974年の横浜大会以来50年ぶりです(JTTAのニュース)。
2025年大会では準々決勝で北朝鮮に3-2、準決勝でシンガポールに3-0と勝ち上がりましたが、決勝は中国に0-3で敗れました。
| 2025年 女子団体決勝 |
日本の選手 |
スコア |
中国の選手 |
| 1番 |
橋本帆乃香 |
1-3 |
王曼昱 |
| 2番 |
張本美和 |
0-3 |
孫穎莎 |
| 3番 |
早田ひな |
1-3 |
蒯曼 |
9月のアジア大会でも女子団体は決勝で中国に0-3でした。同じ5人で臨む今回、1年前の決勝から差を詰められるかが注目点です。
男子団体:アジア大会で中国を破った勢いを続けられるか
2025年大会の男子団体は、準々決勝は韓国を3-1で下したものの、準決勝の中国戦は2-3の接戦を落としました。1番の張本智和、2番の松島輝空がともにフルゲームで勝って2-0とリードしましたが、そこから3試合を続けて落としました。
| 2025年 男子団体の準決勝 |
日本の選手 |
スコア |
中国の選手 |
| 1番 |
張本智和 |
3-2 |
梁靖崑 |
| 2番 |
松島輝空 |
3-2 |
王楚欽 |
| 3番 |
篠塚大登 |
2-3 |
林詩棟 |
| 4番 |
張本智和 |
2-3 |
王楚欽 |
| 5番 |
松島輝空 |
2-3 |
梁靖崑 |
その後、2026年9月のアジア大会の男子団体決勝は、日本が中国に3-2で勝って金メダルを取りました。1年前の準決勝の悔しさを晴らした形で、アジア選手権でも中国との対戦があるかどうかが大きな見どころです。団体戦の勝ち方やオーダーの考え方は卓球の団体戦の戦い方で紹介しています。
シングルス・ダブルス:2024年は個人種目でもメダル
個人種目があった2024年大会では、日本は金3を含む計8個のメダルを取りました(JTTAのニュース)。男子シングルスは張本智和が決勝の林詩棟戦を3-1で制して優勝し、女子ダブルスでは大藤沙月/横井咲桜が優勝しています。今回の代表のうち、張本智和、張本美和、篠塚大登、戸上隼輔、大藤沙月の5人は、2024年大会の個人種目でメダルを取った選手です。
テレビ放送・ネット配信
日本向けのテレビ放送やネット配信は、10月1日時点で公式の発表を確認できていません。JTTAの大会ページやテレビ局のサイトで告知が出ていないか、大会前にもう一度確かめてください。
放送や配信の時刻が「現地時間」で書かれている場合は、4時間を足すと日本時間になります。発表が確認できたら、この章に放送局・配信サービスと日本時間の目安を追記します。
卓球アジア選手権2026の結果と確認先
大会は10月19日に始まります。結果は大会期間中に追記します。追記では、日本勢の種目ごとの最終成績を先にまとめ、決勝や日本の重要な試合のスコア、世界卓球2027の出場枠を得た日本選手の順に並べる予定です。
速報を自分で追う場合は、日本選手の結果がJTTAの大会ページに、全種目の組み合わせと記録がATTUの大会情報とITTFの大会ページに掲載されます。試合が何ゲームで決まるかの基本は卓球の試合は何ゲーム制かで確認できます。
前夜の試合を見逃したら、日本選手の結果はJTTA、全種目の記録は大会の公式ページで確認しましょう。過去2大会の日本の成績
直近2大会の日本の成績を、JTTAの大会ページ(2025年・2024年)の記録で並べました。
| 大会 |
開催地・会期 |
日本のおもな成績 |
| 2025年(第28回) |
インド・ブバネシュワル、10月11日〜15日 |
団体戦のみ。女子団体が準優勝、男子団体が3位 |
| 2024年(第27回) |
カザフスタン・アスタナ、10月7日〜13日 |
金3を含む計8メダル。女子団体優勝、男子シングルス張本智和優勝、女子ダブルス大藤沙月/横井咲桜優勝 |
2024年大会のそのほかのメダルは、女子シングルス準優勝の張本美和、同3位の伊藤美誠、男子シングルス3位の篠塚大登、男子ダブルス3位の戸上隼輔/篠塚大登、女子ダブルス準優勝の張本美和/木原美悠です。男子団体は5位決定戦の香港戦を3-2で制し、5位でした。2025年大会の男子団体決勝は、中国が香港を3-0で下して優勝しています。
よくある質問
卓球アジア選手権2026はいつ・どこで開催されますか?
A. 2026年10月19日から25日まで、ウズベキスタンのタシケントで開かれます。日本はタシケントより4時間進んでいるので、現地18時の試合は日本の22時です。
アジア大会とアジア選手権は何が違いますか?
A. アジア大会はOCAが主催する総合競技大会の中の卓球競技で、2026年は9月に愛知で行われました。アジア選手権はITTF-ATTUが主催する卓球だけの大会で、世界卓球2027(個人戦)の予選を兼ねています。代表の選考基準も別々です。
日本代表は誰ですか?
A. 男子は松島輝空、張本智和、戸上隼輔、篠塚大登、田中佑汰、女子は張本美和、早田ひな、大藤沙月、橋本帆乃香、長﨑美柚の計10人です。総監督は馬場美香、男子監督は岸川聖也、女子監督は中澤鋭が務めます。
ダブルスや混合ダブルスのペアは決まっていますか?
A. 10月1日時点では、JTTAの大会ページにペアは掲載されていません。選考基準では、代表選手の中から強化本部がペアを決めることになっています。
世界卓球2027とどう関係しますか?
A. この大会は世界卓球2027(個人戦、アスタナ)のアジア予選を兼ねています。JTTAの選考基準では、アジア選手権で出場枠を獲得した選手・ペアが世界卓球2027の日本代表になります。枠の数や取り方は、ITTFの大会ページに掲載されている「WTTC Finals 2027 Qualification Pathway」で確認してください。
テレビで見られますか?
A. 10月1日時点で、日本向けの放送や配信の公式発表は確認できていません。JTTAの大会ページやテレビ東京の卓球サイトで告知を確認してください。
結果はどこで確認できますか?
A. 日本選手の結果はJTTAの大会ページ、全種目の記録はATTUとITTFの大会ページに掲載されます。日本勢の成績は、このページにも大会期間中に追記します。