SUMMARY
この記事の要約
シェークハンドは握手するように持ち、人差し指をバック面に添えて、親指との間に自然な三角形をつくります。ペンホルダーは親指と人差し指で柄を挟み、残りの指を裏面に添えるのが基本です。迷ったら両ハンドを同じ握りで振れるシェークが比較の出発点になり、ペンを選ぶなら片面のバックか裏面打法かを決めて練習します。力加減は卵を握っても割れない程度にして指先に少し遊びを残し、軽打ちでフォアとバックの動かしやすさを確かめてください。
この記事でわかること
握りに関して最初に確認しておくべき3点を整理します。
- シェーク・ペンの種類と向き不向き:比較表で、初心者がどちらを選ぶかの判断基準を明確にします。
- 指の置き場所と力加減:シェークハンド・日本式ペン・中国式ペンそれぞれを1本ずつ解説します。
- 握りが安定しない原因と直し方:強く握り込む・人差し指が内側に入る・裏面の指が硬直する、という3ケースを修正します。
コーチに握りを指摘された初心者から、子どもに教えたい保護者まで、この1記事で自分のグリップを見直せます。読了目安は約7分です。
卓球ラケットの持ち方早見表|シェーク・ペンを3手順で握る
まず手元のラケットで、自分の握り方の3手順を試してください。指の置き場所と、力を入れる指を分けて確かめると迷いません。
| 握り方 |
手順1 |
手順2 |
手順3 |
力を入れる指・注意点 |
| シェークハンド |
握手をするように、柄を手のひらで下から包む |
親指をフォア面の付け根に軽く添える |
人差し指を伸ばしてバック面の下側に当てる |
薬指と小指を中心に支え、ほかの指は力を抜く |
| 日本式ペン |
鉛筆を持つように、親指と人差し指で柄を挟む |
親指と人差し指の先は無理にくっつけない |
中指・薬指を裏面に添え、小指は軽く沿わせる |
親指・人差し指と、裏の中指で圧をそろえる |
| 中国式ペン |
日本式と同じく、親指と人差し指で柄を挟む |
親指と人差し指の間を日本式より少し広くとる |
裏面の指は打球箇所を塞がない位置に置く |
裏面打法を使うなら、裏の指は押し付けず添える |
指の置き方と力の入れ方は、ニッタクの「基本的なグリップ」の説明と照らし合わせています。3手順で握れたら、軽いフォア打ちとバック打ちで、打つたびに握り直していないかを確かめます。握り直すなら力の入れすぎを疑い、支える指以外の力を抜いてください。
静止した形がそろっても、打球で面が崩れるなら調整が必要です。フォアとバックを交互に打ち、片側だけ崩れる場合は後述の「深め・浅め」と指の圧を1つずつ見直します。
指1本ずつの置き場所は、このあとのシェークハンドの章とペンホルダーの章で確認できます。先にどの握り方を選ぶか迷っている場合は、次の比較表から読んでください。
卓球のラケットの握り方は大きく分けて何種類?まず全体像を押さえる

卓球の握り方(グリップ)は、大きく分けてシェークハンドとペンホルダーの2系統です。ペンホルダーはさらに日本式と中国式に分かれ、このほかにVグリップなどの持ち方もあります。中国式を二重に数えず、まずシェーク・日本式ペン・中国式ペンを比較します。
迷ったときの比較の出発点はシェークです。使用者の割合より、身近に教われる人がいるかや練習したい打法を基準にします。とはいえ、前陣速攻やフォアの威力を重視するならペンも依然として有力で、握り方の選択はプレースタイルの方向性そのものを決めます。
シェーク・日本式ペン・中国式ペンの違い【比較表】
3つの主要な握り方の特徴を一覧で比較します。自分の体格や目指すプレーに照らして、向き不向きを確認してください。
| 握り方 |
持ち方の感覚 |
向く戦型・プレースタイル |
メリット |
デメリット |
比較する点 |
初心者の選び方 |
| シェークハンド |
握手するように持つ |
オールラウンド/両ハンドドライブ型(フォア・バックの攻守バランス) |
両ハンドを同じ握りで振れる。両面の打法を同じ基本形から練習できる |
ミドルでフォア・バックの判断が必要 |
両面の切り替え |
両ハンドを練習したい人の出発点 |
| 日本式ペン |
鉛筆を握るように持つ |
前陣速攻型(フォアの威力・台上の速さ重視) |
フォアの一撃が重く、台上の細かい操作がしやすい |
従来の片面バックと裏面打法は別の練習が必要 |
指とコルクの収まり |
片面のバックも教われる環境で比較 |
| 中国式ペン |
鉛筆持ち+裏面も使う |
フォア主体+裏面バック型(ペンの威力とシェークの安定の両取り) |
手首の可動域が広く、裏面打法でバックも補える。裏面にもラバーを貼る使い方を選べる |
用具の選択肢が少なく、裏面技術の習得に時間がかかる |
裏面に置く指の形 |
裏面打法を練習したい人の候補 |
シェークは握り方がシンプルで両ハンドを同じグリップで振れるため、両面を練習する出発点にできます。ペン系はフォアの威力と台上の細かさで優位に立てる一方、片面のバックで対応するか、裏面打法も使うかを決めて練習します。習得期間は握り方だけで決まりません。同じシェークでも、親指と人差し指の付け根を柄の根元へどこまで入れるかで「浅め」「深め」を区別します。人差し指の先の位置だけで深さを決めず、フォアとバックを交互に打って面の収まりを確かめます(詳細は後述)。
初心者はどの握り方を選ぶべき?
結論から言えば、迷ったらシェークハンドを選ぶのが無難です。理由は3つあります。
- 手の形にフィットしやすく握りやすい:握手の延長で自然に持てるため、力みにくく、最初に覚えるときの難しさも小さくなります。
- フォアとバックを同じ握りで振れる:握り替えが不要で、両ハンドのバランスを早く作れる握り方です。
- 参考にできる解説や指導相手を探す:身近に教わる相手や、参考にできる打法の解説があるかを確かめてください。
ただし、前陣の速攻やフォアの一発の威力を最優先したい、台上の細かいプレーが好き、という明確な志向があればペンも十分に有力です。シェークかペンか迷う段階で決め切れないなら、シェークかペンか迷ったら戦型診断でチェックしてみると、自分の戦型から逆算して握りを選べます。
なぜ握り方で上達スピードが変わるのか?
卓球でボールに触れる唯一の道具はラケットであり、握りが不安定だとラバーやブレードの性能を引き出せず、技術の壁に早くぶつかります。力の入りすぎによる手首の硬直や打球時の角度のブレといった悩みでは、グリップも確認する価値があります。打点や姿勢が関係することもあるため、握りだけで原因を決めません。
無理のない握りは正確な打球を支える基本ですが、握りだけでスイングフォームが自然に固まるわけではありません。指の置き方と力加減を確認したうえで、打球位置や腕の動きも練習します。特定の握り方だけで成長速度や到達できるレベルを判断せず、フォアとバックの両方で動かしにくさがないかを確かめてください。最初の1か月を過ぎたら直せないわけではありません。基礎練習で指の位置と面角度を確かめ、交互打ちで面角度が崩れるときは調整します。
シェークハンドの正しい握り方【指の位置を1本ずつ解説】

最も使われるシェークハンドから、指1本ずつの置き場所を具体的に確認します。ラケットを握手するように持ち、下の手順どおりに指を1本ずつ合わせていくのが近道です。
親指・人差し指・中指・薬指・小指の置き場所
シェークの基本は、グリップ(柄)を手のひらで包み、親指と人差し指でラケット面を挟むように支えることです。指ごとの役割は次のとおりです。
- 親指:フォア面側のグリップ付け根に軽く添える。立てすぎず、面の角度を支える程度。
- 人差し指:バック面側に沿わせ、軽く立ててラケット面の角度を支える。打球面の下のラバーぎわに沿わせるイメージ。
- 中指・薬指・小指:グリップ(柄)を下から包み込む。3本でやさしく握り、すっぽ抜けを防ぐ。
- 薬指と小指を中心に支える:柄を軽く保ち、ほかの指も必要な範囲で面角度を支える。
指の役割がわかったら、次の4ステップの順番で実際に握ってみてください。
- 握手するようにグリップを包む:柄を手のひらで下から包み、親指と人差し指で面を挟み、中指・薬指・小指で柄を軽く握る。
- 親指と人差し指で三角形をつくる:親指はフォア面の付け根に、人差し指はバック面側に置きます。あいだに自然な三角形ができる位置に置く。
- 薬指と小指を中心に軽く支える:ほかの指を全く使わないという意味ではありません。目安は卵を握っても割れないくらいで、指先に少し遊びを残す。
- 軽く持って角度と遊びを確認する:ラケットが落ちないか、手首が自由に動くかを確認します。打つたびに握り直すなら力を抜きます。
親指と人差し指で自然な三角形をつくるのがポイントです。手のひら全体でガチッと握り込まないのが正解です。軽く持ってもすっぽ抜けない程度に、指先に少し遊びを残します。
指の位置の基準はニッタクの握り方解説も参考にできます。薬指と小指で持つ感覚が紹介されていますが、打球中ずっと他の指を働かせないという規則ではありません。指の圧を数値で固定するより、落とさず支えられるかと手首の動きを両方見ます。
| 確かめる場面 |
見る箇所 |
調整の方向 |
| 軽いフォア打ち |
人差し指が打球の邪魔をしないか |
指を無理に立てず、面の下側へ沿わせる |
| 軽いバック打ち |
親指と手首が固まっていないか |
柄を握り込む力を減らし、面を作り直す |
| フォア・バックの交互打ち |
毎回大きく持ち替えて遅れないか |
両面を振れる深さへ小さく調整する |
フォアではよくてもバックで崩れるなら、両ハンドを交互に打つ場面へ戻して比べます。1つの静止形を正解として固定しないことが、次の練習へつながります。
左利きは写真の左右より、自分の指と面を確かめる
左手で持つ場合も、シェークは親指をフォア面側、人差し指をバック面側へ添えます。写真の「右側・左側」をそのまま写すと、向かい合った人と自分の手を取り違えやすくなります。先に自分の親指を見つけ、どちらの面を支えているかを順に確認してください。
ペンは親指と人差し指を同じ表面側へ置き、裏側の指で支える形から確認します。右利きの写真を左手で再現するときも、写真の端を基準にせず、指の名前と表・裏の対応を合わせます。指の曲がり方まで無理にそろえる必要はありません。
力加減のコツ(卵を握る感覚)
力加減の目安は「卵を握っても割れない」くらいです。必要以上に握り込むと手首を動かしにくくなります。ただし軽ければ軽いほどよいわけではなく、ラケットが抜けず面角度を保てる範囲にします。
握力でラケットを固定しようとせず、薬指と小指で「落とさない最小限」を保つのがコツです。打つたびに握り直してしまう人は、力の入れすぎを疑ってください。
フォアとバックで握りは変える?
基本の握りは変えず、人差し指の角度と圧をわずかに微調整するのが基本的なやり方です。握り自体を打つたびに大きく替えると、安定性を損ないます。
「深め」「浅め」は、親指と人差し指の間の付け根を、どこまでグリップへ入れるかという違いです。人差し指を上げるだけで深さを決めるものではありません。
- 深めの握り:指の付け根を柄へ近づける。面を支えやすいか、手首が窮屈でないかを確認する。
- 浅めの握り:指の付け根と柄の間に余裕を残す。手首を動かせるか、打球時に面がぶれないかを確認する。
深さを変えるときは、フォアとバックの両方で面が作れるか比べます。片側の打ちやすさだけで決めず、切り替えやサービスの動きも確認してください。
グリップ形状(FL・ST・AN)で握り心地はどう変わる?
同じシェークでも、柄の形状によって手のなかでの収まり方が変わります。代表的な3種類の特徴は次のとおりです。
- フレア(FL):先端に向けて広がる形。手の中で自然に止まって安定し、柄の終端で手を支えたい人の比較対象になります。
- ストレート(ST):太さが一定の直線形。握りを自由に変えやすく、サーブやフォア主体で持ち替えたい人に向きます。
- アナトミック(AN):中央が膨らみ手のひらに沿う形。密着感が高い一方で流通量は少なめです。
握り方(シェーク/ペン)が決まったら、次はこのグリップ形状と板・ラバーの組み合わせでラケットを選びます。形状ごとの選び分けはグリップ形状(FL/ST/AN)を含むラケットの選び方で詳しく解説しています。
ペンホルダーの正しい握り方【日本式・中国式の指配置】
ペンホルダーは鉛筆を握るように持つスタイルで、素早く台上を制し前陣で相手を崩したいプレーに向きます。フォアハンドの爆発的な威力と、細かい台上プレーでの優位が最大の強みです。日本式と中国式で指の置き方が異なるため、分けて確認します。
日本式ペンの指の置き場所
日本式ペンは、指をかけるコルクがある形が一般的で、角型や丸型などがあります。指の置き方は次のとおりです。
- 親指:表面(フォア面)の付け根に沿えて、面の角度を支える。
- 人差し指:親指と向かい合うように表面側に曲げて添え、ラケットを挟む。
- 中指・薬指・小指:裏面に自然に添えて支える。伸ばすか曲げるかを無理に固定せず、中指・薬指などで支えられる位置を探す。
- 力の中心:親指と人差し指で挟む圧が中心。裏の3本は支えるだけで強く押し付けない。
フォアの威力が出しやすい反面、裏側の3本を硬直させるとバックへの対応が遅れます。裏の指は「添える」意識を保ってください。
中国式ペンの指の置き場所+シェーク経験者に向く理由
中国式ペンは、ブレードが丸みを帯びて短いグリップを持つペンスタイルです。シェークとは指の配置が異なります。指の置き方は次のとおりです。
- 親指・人差し指:表面側でグリップを挟む。ここは日本式と同様。
- 中指・薬指・小指:裏面に自然に添える。伸ばし方・曲げ方には個人差があり、裏面打法の打球箇所を塞がない位置を探す。
- 力加減:表の2本で支え、裏の3本はリラックス。裏面を振るときに指を自由に動かせます。
中国式では裏面にもラバーを貼り、裏面でバックハンドを打つ選択肢があります。シェーク経験者でもそのまま同じ感覚になるとは限りません。移行する場合は、表面のバックと裏面のバックを分けて試し、指がボールに触れない位置を確認します。
現代卓球における裏面打法の重要性
従来のペンホルダーはバック側の守備範囲に限界がありました。しかし現在では、ラケット裏側のラバーでバックを打つ裏面打法を使う選択肢があります。片面のバックを使う日本式などもあり、全員に必須ではありません。
裏面打法を使う選手の映像では、表面と裏面の使い分けを見ると参考になります。前陣での速攻と、裏面を使った多彩なバック技術を組み合わせるのが、現代ペンスタイルの基本です。中国式ペンが選ばれる理由も、この裏面打法のしやすさにあります。
ペンを選んだあと、シェーク全盛の環境をどう戦うかは現代卓球でペンホルダーが生き残る戦い方にまとめています。
日本式ペンでは、ニッタクの公式解説にあるように親指と人差し指の先を無理に接触させず、裏側の指で支える形から確かめます。中国式で裏面を使う場合は、裏の指が打球箇所を塞いでいないかを先に見ます。フォア、表面のバック、裏面のバックの順で軽く打ち、困った場面だけ指の位置を調整してください。
Vグリップなど、一般的なシェーク・ペン以外の握り方は実践で使える?
中国式ペンは、前段で説明したペンホルダーの一種です。それとは別に、自分の感覚にマッチすればVグリップなども試合での選択肢になります。卓球には型に縛られない自由さがあり、世界の舞台でも独特な握りから台頭する選手がいます。
両面を自在に使うVグリップなど、マイナーな選択肢も個性を最大限に引き出す要素です。一般的なシェークやペンとは異なる持ち方として、プレースタイルに合わせて特殊なグリップを選ぶのも有効な戦略になります。ただし情報や用具の選択肢が限られるため、基本のシェーク・ペンを一度通してから検討するのが現実的です。
初心者がやりがちな握り方の失敗と修正方法
握りが安定しない原因の多くは、無意識の力みと指の配置エラーです。代表的な3つのケースと直し方を確認します。
1. ラケットを強く握り込みすぎる(握りの深さとは分けて確認)
深く持つこと自体が力みを意味するわけではありません。指の付け根の位置は保ち、握る力だけを緩めて確かめます。力んで握ると手首の柔らかさが失われ、ボールに回転をかける感覚がつかめません。打つたびに握りが微妙に変わるのもこのタイプです。ボールを軽くつつくだけの「タッチ練習」を取り入れると、自然と余計な力が抜けます。
2. 人差し指がラバーの内側に入りすぎる
人差し指が内側に入りすぎると、フォアハンドのスイングが窮屈になります。人差し指をバック面に添え直し、余計な力を抜いて面角度を保つ意識で確かめます。指だけを外側へずらして解決しようとせず、軽く握った状態でフォアとバックを振り、窮屈さが減る位置を探してください。毎回、人差し指の位置を目で確認する習慣をつけると安定します。
3. ペンホルダーで裏面の指が硬直する
裏面打法を覚える前の段階で、小指や薬指をラケットの裏に強く押し付けると、フォアとバックの切り替えが遅れます。
重要。裏の指は押し付けるのではなく、軽く添える程度に留め、手首の自由度を残すのが基本的なやり方です。指が硬直すると台上技術の精度が著しく低下します。
子どもや手の小さい初心者に教えるコツ

小学生や手の小さい初心者に指導する際は、正しい形を無理に押し付けるのではなく、自然にスイングできる形を一緒に探すのが現実的です。とくに手が小さい子どもでは、大人用の柄を無理に包むと指を自然に置きにくい場合があります。
握力を使わずに感覚を養う練習法
手の小さい子どもには、柄が太すぎないかを先に確認します。指を無理に伸ばしたり、ラケットを不安定なほど外へ出したりせず、自然に支えられる位置を探します。あわせて、握力を使わずにボールリフティングをさせる練習が効果的です。
軽く持ってもボールを落とさずにコントロールできると体感すれば、無駄な力を入れる必要がないと自分で理解できます。子どもの段階で柔らかく持つ感覚を身につけることが、将来の回転技術の習得に直結します。
トップ選手のグリップから学ぶ
世界のトップ選手は、自分の得意技術を最大化するために握りを微調整しています。プレースタイルに応じた工夫を知ることで、目指すべき方向性が明確になります。
- 馬龍(中国・シェーク)
フォアからバックへ切り替える場面を観察する例です。一枚の写真から、指の力の配分や打球への効果までは決められません。
- 張本智和(日本・シェーク)
前陣の連打で、サービス時とラリー時の持ち方を見比べる例です。指の位置を同じにすれば同じ威力が出るわけではありません。
- 許昕(中国・ペン)
フォアとバックでどちらの面を使うかに注目する例です。裏面の指の形は映像で見える範囲を確認し、自分の手へ無理に当てはめないようにします。
トップ選手の握りを分析し、自分が伸ばしたい技術に合わせて指の配置を工夫するのが上達への近道です。基本の握りを崩さず、自分の手で無理なく支えられる範囲を探します。
正しい握りを定着させる練習法
試合中の緊張状態でも正しいグリップを維持するには、普段の練習から力加減をコントロールする習慣が必要です。頭で理解していても、無意識に強く握りすぎてしまうケースは後を絶ちません。
まずはラケットを軽く持ち、ボールを強く打たずにコントロールだけを意識する「軽打ち」と素振りを繰り返します。練習の合間に握りを見直し、指の位置と面角度を軽打ちで確かめます。握りだけでフォーム全体が定着するわけではないため、打点や姿勢も合わせて確認してください。握りが固まったら、握りを直したら次に取り組む練習メニューで具体的なステップへ進み、ラリーや試合形式でも同じ握りで打てるかを確認します。
鏡で指の位置を確認してから、軽打ちで試す
鏡は指の位置を見直すために使い、打ちやすさはボールを打って確かめます。シェークなら、次の順で確認できます。
- ラケットを胸の前で静かに持ち、自分の親指を直接見ます。鏡の中でも同じ指を見つけ、フォア面の付け根に添えているかを確認します。
- ラケットを返してバック面を見せ、人差し指が面の下側に沿っているかを確認します。鏡の左右ではなく、指と面の関係を見ます。
- 手元へ視線を戻し、柄を握る3本の指を少し緩めます。落とさず支えられる範囲で手首を動かし、窮屈な箇所がないかを確かめます。
- 台でフォアとバックを軽く交互に打ちます。片側だけ面が崩れるなら、握りの深さか指の圧を1つずつ調整します。
一人で球を打てないときは、鏡での確認まで済ませ、次の対人練習で両面を試してください。静止した形が写真に似ているだけで、握りが合うとは判断しません。
よくある質問
卓球のラケットの握り方は何種類ありますか?
大きくはシェークハンドとペンホルダーの2系統で、ペンはさらに日本式と中国式に分かれます。Vグリップなど別の持ち方もありますが、中国式を重ねて数えた5種類という分類ではありません。
卓球の握り方は初心者ならシェークとペンのどっちがいい?
迷ったらシェークハンドが無難です。手の形にフィットしやすく握りやすいうえ、フォアとバックを同じ握りで両方振れるため、両ハンドのバランスを早く作れます。前陣の速攻やフォアの威力を最優先したい、台上の細かいプレーが好きという明確な志向があればペンも有力な選択肢になります。
ペンホルダーの握り方は日本式と何に分かれますか?
日本式と中国式に分かれます。どちらも親指と人差し指で柄を挟み、残りの指を裏面に添えて持ちます。中国式は親指と人差し指の間を少し広くとり、裏面にもラバーを貼って裏面打法を使う選択肢があります。
シェークハンドの正しい指の位置は?
親指と人差し指で自然な三角形をつくり、人差し指は打球面の下側へ軽く立てて角度を支えます。中指・薬指・小指でグリップを包み、薬指と小指を中心に軽く支え、ほかの指も面角度を保ちます。手のひら全体でガチッと握り込まず、軽く持ってもすっぽ抜けない程度に指先へ遊びを残すのが正解です。
卓球の握り方が安定しないのはなぜですか?
原因の多くは無意識の力みと指の配置エラーです。強く握り込むと手首が硬直して回転をかける感覚がつかめず、打つたびに握りが微妙に変わります。ボールを軽くつつくタッチ練習で余計な力を抜き、人差し指が内側に入りすぎていないかを毎回確認すると安定します。
フォアとバックで握り方を変えるべきですか?
基本の握りは変えず、人差し指の角度や圧のかけ方をわずかに微調整するのが基本的なやり方です。深さを調整する場合は、人差し指だけを動かすのでなく指の付け根と柄の位置を確かめ、両面を振って比べます。握り自体を打つたびに大きく替えると安定性を損ないます。
手が小さい子どもに握り方を教えるコツは?
正しい形を押し付けず、自然に振れる持ち方を一緒に探します。手が小さいうちは柄の太さと指の収まりを確かめ、握力を使わないボールリフティングで「軽く持っても落とさない」感覚を体感させると、無駄な力みが取れて将来の回転技術にもつながります。
まとめ
ラケットの握り方は、卓球のプレースタイルと成長スピードを決める基礎です。正解は1つではなく、自分の体格や目指す戦術に合ったグリップを見つけることが大切です。
- 握りの3原則は「卵を握る力加減」「親指・人差し指の三角形」「指先の遊び」
- 迷ったらシェーク。両ハンドを同じ基本の握りから練習できる
- シェークは薬指・小指に最小限の力、ペンは裏の指を押し付けず添える
- 握りが安定しないときは力みと指の配置も確認。タッチ練習と目視確認で直す
- 初心者や子どもは「ボールリフティング」で適正な力加減を覚える
正しい握りが定着すれば、打球が安定し、卓球の楽しさが大きく広がります。今日から自分のグリップを見直して、基礎固めに取り組みましょう。これから本格的に始めるならこれから卓球を始める人向けの始め方ガイドも、全体像の把握に役立ちます。
関連: ラケット選びの完全ガイド
握り方や練習が固まったら、次は自分のレベルに合ったラケット選びです。シェーク・ペンそれぞれの予算別・レベル別のおすすめモデルを完全ガイドにまとめてあります。
参考:自分のレベルに合った卓球ラケットの選び方