SUMMARY
この記事の要約
卓球大会でスコアシートを渡されたら、最初に選手名、次に各ゲームの点数、その次に試合の勝敗を確認しながら記入します。団体戦では、さらに試合順と選手記号を照合します。3対1という試合結果は、各ゲームの得点の合計ではなく、取ったゲームの数です。書き間違えたときは審判や進行担当へ伝えてから大会指定の方法で訂正し、提出前に選手名・得点・勝敗の対応を確かめます。
この記事でわかること
大会で使う記録用紙には、個人戦用、団体戦用、得点経過まで記すものなどがあります。欄の名前や訂正方法は大会ごとに同じとは限りません。用紙に印刷された注意書きと大会要項を優先し、わからない欄は記入前に審判長や進行席へ確認してください。
卓球のスコアシートは何を記録する用紙?
卓球のスコアシートは、対戦した選手や組、各ゲームの得点、最終的な勝敗を大会運営へ伝える記録用紙です。「対戦表」「記録用紙」「スコアカード」など、異なる名前で渡されることもあります。
個人で試合内容を振り返る卓球ノートとは役割が違います。大会の用紙では、感想や失点理由を足さず、試合で確定した事実を指定された欄へ記入します。
日本卓球協会の基本ルールでは、1ゲーム11点制で、10対10以降は2点差がつくまで続きます。何ゲーム先取で試合を終えるかは、出場する大会の要項で確認してください。協会の基本ルールページと、個別大会の要項は別の資料です。
記入例:3対1で勝った試合を記録する
次は、A選手がB選手に3対1で勝った場合の練習用の記入例です。実際の試合結果や協会指定の用紙ではありません。両者の最終得点を記入する様式を想定しています。
| 記録する項目 | A選手 | B選手 |
| 第1ゲーム | 11 | 8 |
| 第2ゲーム | 9 | 11 |
| 第3ゲーム | 12 | 10 |
| 第4ゲーム | 11 | 6 |
| 取得ゲーム数 | 3 | 1 |
| 試合結果 | 勝ち | 負け |
A選手は第1・第3・第4ゲームを取り、3ゲーム先取で勝利しています。第2ゲームはB選手の勝ちです。第3ゲームの12対10は、10対10からA選手が2点差をつけた結果として記録します。
ここで最後に書く「3対1」は、各ゲームの点数を足した数ではありません。取ったゲームの数を数えます。第5ゲームは実施していないため、0対0と書いて試合をしたように記録せず、未実施欄の扱いは用紙の指示に従います。
エンドが替わっても選手の記入欄は入れ替えない
ゲームごとにコート上の左右は替わりますが、用紙のA選手・B選手の欄まで入れ替えるわけではありません。上の例なら、第2ゲームもA選手の欄に9、B選手の欄に11を記録します。得点を書く前に欄の選手名を見ると、エンド交代による取り違えを防げます。
スコアシートを受け取ったら最初に確認すること
ペンを入れる前に、用紙全体を見てください。上から順に埋めようとすると、選手名の左右や団体戦の試合順を取り違えることがあります。

大会名・種目・試合番号・台番号を確認する
用紙の上部には、大会名、種目、回戦、試合番号、台番号などの欄が置かれることがあります。すでに印刷されている場合も、担当する試合と一致しているかを見ます。
空欄だからといって、推測で埋めてはいけません。番号がわからなければ、対戦表や台の表示と照合し、それでも判断できないときは進行席へ確認します。
選手名と所属を対戦表と照合する
選手名は、対戦表やオーダー用紙に記載された表記に合わせます。同姓の選手がいる大会では、名前や所属の省略が取り違えにつながります。ダブルスでは2人とも確認してください。
選手名が左右どちらに入るかは、用紙の見出しや大会側の指示に従います。コート上の立ち位置だけで決めず、印刷済みの対戦情報があればそちらを優先します。
何ゲームで勝敗が決まるかを確認する
用紙にゲーム欄が5つあっても、その大会が必ず5ゲームズマッチとは限りません。大会要項にある試合方式を読み、必要なゲーム数と勝利条件を確認します。
基本的な得点やサービス交代を先に整理したい場合は、日本卓球協会の基本ルールもあわせて確認できます。
用紙より大会要項を先に確認します
同じ大会でも、予選と決勝で試合方式が変わる場合があります。印刷されたマスの数だけで判断せず、その種目、その回戦に適用される方式を確かめてください。
卓球スコアシートを書く4つの手順
個人戦では選手名、各ゲームの得点、試合の勝敗の順に記録します。団体戦の場合だけ、さらにオーダーと各番の結果を照合します。
1.選手名を対応する欄へ書く
まず、対戦する選手名または組名を記入します。すでに印刷されているなら、本人やオーダー用紙と一致するかを確認します。
ダブルスでは、組を構成する2人と、その組が左右どちらの欄に対応しているかを見ます。団体戦ではチーム名と選手名を混同しないようにします。
2.各ゲームの最終得点を書く
ゲームが終わるたびに、両者の最終得点を対応するゲーム欄へ書きます。たとえば一方が11点、もう一方が8点なら、それぞれの選手側に11と8を記入します。10対10以降は2点差がつくまで続くため、12対10や15対13のような結果もあります。
用紙に得点経過を記す欄がある場合は、その大会で説明された記号や記入方法に従います。最終得点だけを書く用紙へ、独自の丸印や失点理由を加える必要はありません。
ゲーム終了直後に記録すると、左右や前のゲームとの混同を防げます。次のゲームが始まってから記憶で書き戻す運用は避けます。
3.取得ゲーム数と試合の勝敗を書く
試合が終わったら、各選手が取ったゲーム数を数えます。各ゲームの得点と、最終的な取得ゲーム数が一致するかを確認してください。
勝者欄、勝敗欄、丸印を付ける欄など、結果の示し方は用紙によって異なります。印刷された指示に従い、勝者名と取得ゲーム数を確認してから記入します。
なお、大会結果の一覧では、各ゲームの得点が「負けた側の点数だけ」で省略表示されることがあります。大会運営のスコアシートでは両者の点数を記す様式もあるため、結果一覧の読み方をそのまま持ち込まず、手元の欄に従ってください。
4.団体戦はオーダーと試合順を照合する
団体戦の用紙では、チーム全体の勝敗に加えて、各番の対戦結果を記録します。先に次の4点を照合します。
- 試合順を示す番号
- シングルスかダブルスか
- 各番に出場する選手または組
- チームごとの選手記号
選手記号の組み合わせや試合順は、団体戦の方式によって変わります。「1番は主将」「3番は必ずダブルス」などと決めつけず、大会要項と提出済みのオーダーを見てください。
各番が終わるたびにゲーム点と勝敗を記録し、最後にチームが取った試合数を数えます。
団体戦は「ゲーム数」と「勝った試合数」を分ける
福井しあわせ元気国体2018の公開スコアシートの1ページ目では、各番のゲームスコアと、上部のチーム全体のマッチスコアを別に記録しています。左側のチームを基準に読むと、次のようになります。
| 番 | その試合のゲームスコア | 左側チームの勝敗 |
| 1番 | 0対3 | 負け |
| 2番 | 3対0 | 勝ち |
| 3番 | 2対3 | 負け |
| 4番 | 3対2 | 勝ち |
| 5番 | 0対3 | 負け |
左側チームが勝ったのは2番と4番なので、チーム全体の結果は2対3です。各番の取得ゲーム数を合計した8対11を、チームの勝敗欄へ書くわけではありません。
この資料は過去の大会の記入例です。現在参加する大会の用紙や試合方式が同じとは限りません。参考にするのは、各ゲームの得点、各番の取得ゲーム数、チームの勝利数を区別する読み方です。
記入後に行う確認
提出前の確認では、数字だけでなく「その数字が誰の欄にあるか」を見ます。次の順で指を置きながらたどると、左右の入れ替わりを見つけやすくなります。

| 確認する順番 |
見る内容 |
間違いの例 |
| 選手名 |
対戦表やオーダーと一致するか |
同姓の別選手、組の片方が抜ける |
| ゲーム点 |
各ゲームの両者の点数が合うか |
勝者側と敗者側が逆になる |
| 取得ゲーム数 |
ゲーム点から数えた結果と合うか |
勝ったゲームを数え違える |
| 試合の勝敗 |
勝者欄や丸印が合うか |
取得ゲーム数と勝者が食い違う |
| 団体戦の結果 |
各番とチームの勝敗が合うか |
未実施の試合を勝敗数へ含める |
署名や確認欄がある場合は、誰が、いつ確認する欄かを大会の指示で確かめます。日本卓球協会の国内大会FAQでも、団体戦の監督・コーチがスコアシートへ署名する場合を案内しています。選手が署名する用紙とは限らないため、他人の確認欄を代筆して埋めないでください。
書き間違えたときの訂正方法
記録ミスに気づいたら、まず試合を担当する審判または進行担当へ伝えます。消して書き直す、二重線で訂正する、訂正者の確認を残すなど、扱いは大会や用紙によって異なるためです。
自分だけの判断で上書きしない
元の数字が読めない状態まで塗りつぶすと、どこを直したか確認できません。修正液や消せる筆記具を使ってよいかも、指定を確認します。
訂正する前に、次の3点をそろえます。
- どのゲームの、どちらの選手の点数か
- 正しい数字はいくつか
- 勝敗や取得ゲーム数も変わるか
得点だけを直して勝敗欄を直し忘れると、用紙の中で結果が食い違います。訂正後は、関係する欄をもう一度たどってください。
選手と審判で結果を確認する
試合終了時は、各ゲームの点数と勝敗を読み合わせます。認識が違う場合は、その場で審判長や進行席へ申し出ます。提出後に気づいた場合も、自分で用紙を回収して書き換えず、大会運営へ伝えてください。
大会独自の訂正方法を優先してください
訂正印、署名、使用する筆記具などが指定される場合があります。この記事の説明だけで処理せず、用紙の注意書き、大会要項、審判長の指示を優先します。
団体戦のスコアシートを読むコツ
団体戦では、1枚の用紙に「選手同士の試合」と「チーム同士の対戦」が重なっています。最初から全体を追わず、1番、2番と各番を横に読んでから、最後にチームの勝敗へ進みます。

選手記号はチーム内の対応表として読む
団体戦で使われる文字は、チーム内の選手を区別し、対戦の組み合わせを示すための記号です。記号だけを暗記するのではなく、用紙上で「この記号は誰か」を名前と結び付けます。
同じ選手がシングルスとダブルスに入ることがある一方、出場条件は大会方式で異なります。提出済みオーダーと食い違って見えたら、試合を始める前に確認します。
打ち切りの有無を大会要項で確認する
必要な勝利数へ先に達した時点で残りの試合を実施しない方式もあれば、予定した試合を続ける方式もあります。未実施の欄を勝手に不戦勝や引き分けとして埋めてはいけません。
提出前の最終確認
用紙を進行席へ出す前に、次の項目を確認します。
- 大会名、種目、試合番号、台番号に取り違えがない
- 選手名、組名、所属が対戦表と一致している
- 各ゲームの点数が正しい選手側に書かれている
- 取得ゲーム数と勝者が一致している
- 団体戦では各番の結果とチームの勝敗が一致している
- 訂正箇所が大会指定の方法で確認されている
- 必要な署名、終了時刻、提出先を確認した
スコアシートは、誰のどの結果かを第三者が読み取れるように記入します。特に選手の左右と取得ゲーム数を見直し、結果が食い違っていなければ指定された提出先へ渡してください。
よくある質問
卓球のスコアシートはボールが入るたびに書きますか?
用紙の様式によります。各ゲームの最終得点だけを書く用紙もあれば、得点経過を記録する欄がある用紙もあります。大会当日の説明と用紙の注意書きを確認してください。
11対0になったゲームもそのまま記入しますか?
はい。実際の最終得点を、両者の対応する欄へ記入します。結果一覧で省略表記が使われていても、手元の記録用紙では指定された形式に従います。
10対10になった後の点数はどう書きますか?
2点差がついてゲームが終わった時点の得点を書きます。たとえば12対10や15対13です。途中の得点経過も必要かどうかは用紙の様式で確認します。
点数を逆の選手欄に書いたらどうすればよいですか?
上書きせず、審判または進行担当へすぐ伝えてください。正しい点数と勝敗への影響を確認し、大会指定の方法で訂正します。
団体戦の選手記号はどの大会でも同じですか?
同じとは限りません。記号の割り当て、対戦順、出場条件は大会方式によって異なります。大会要項と提出済みオーダーを照合してください。
試合が途中で打ち切りになった欄はどう書きますか?
大会側の指示に従います。未実施の欄へ自己判断で点数や勝敗を入れず、空欄、斜線、所定の表記のどれを使うか進行担当へ確認してください。
スコアシートには選手の署名が必要ですか?
署名欄の有無と確認者は用紙によって違います。欄がある場合も、誰が署名するかを確認し、本人の確認なしに代筆しないでください。