「テナジーを使ってみたい。でも、05と19は何が違うの?」と迷ったら、まずは回転を重視する05、速さを重視する64、両方のバランスを取った80から見比べてみてください。そこに、パワーを特徴とする19と、台の近くで戦う25が加わります。さらに柔らかいFXと硬い05ハードがあり、2026年9月17日時点では全部で10種類です。それぞれの違いを、打ちたいボールや今のラバーで気になることに結び付けて見ていきましょう。
テナジー選びは「5つのタイプ」と「硬さ」から
5つのタイプと硬さで、テナジーを見比べられます。テナジーは、バタフライの裏ソフトラバーです。ボールが当たる表面は平らですが、その裏側には小さなツブが並び、さらに下にはスポンジが重なっています。テナジーの種類を分ける大きな違いは、このツブの形とスポンジの硬さです。
たとえば05と64は、ツブの形が違います。一方、05と05FXは同じ05の仲間で、FXの方がスポンジが柔らかくなっています。商品名の数字でボールの飛び方の特徴を見分け、FXやハードという名前で硬さを確認すると、10種類を覚えやすくなります。
回転なら05、速さなら64。まずは特徴をつかむ
メーカー公式のテナジー特設サイトでは、5つのタイプを次のように紹介しています。右の欄は、ラバーを選ぶときの希望に置き換えたものです。
| 系統 |
公式が示す主な特徴 |
候補にする目的 |
| 05 |
スピン |
回転を重視する攻撃を軸にしたい |
| 19 |
パワー |
ボールを強く捉える攻撃を考えたい |
| 64 |
スピード |
速さを重視する攻撃を考えたい |
| 80 |
バランス |
回転と速さの両方を求めたい |
| 25 |
前陣 |
台の近くで攻撃やカウンターを組み立てたい |
たとえば、同じバックハンドでも「回転をかけたボールで攻めたい」という希望と、「速いボールで相手を振り遅れさせたい」という希望では、見比べるラバーが変わります。フォア用かバック用かと一緒に、そこでどんなボールを打ちたいかを考えると選びやすくなります。
全10種類の性能を一覧で比較
以下は2026年9月17日に確認した公式の数値です。スピードは速さ、スピンは回転、弧線はボールが描く軌道を比べる目安です。表の製品名を押すと、公式の商品ページを開けます。
性能値はバタフライ独自の測定による比較値で、各製品の最も厚いスポンジを使って評価しています。 実際の打球は打ち方やラケット、選ぶ厚さでも変わるため、製品同士の特徴をつかむために使ってください。
| 製品・公式情報 |
スピード |
スピン |
弧線 |
スポンジ硬度 |
| 05 |
83 |
76 |
79 |
36 |
| 05FX |
81 |
64 |
65 |
32 |
| 05ハード |
82 |
96 |
92 |
43 |
| 19 |
84 |
75 |
78 |
36 |
| 64 |
87 |
70 |
75 |
36 |
| 64FX |
85 |
58 |
61 |
32 |
| 80 |
85 |
73 |
77 |
36 |
| 80FX |
83 |
61 |
63 |
32 |
| 25 |
64 |
76 |
86 |
36 |
| 25FX |
62 |
64 |
72 |
32 |
まず同じ列を縦に見ると、違いが見つかります。たとえばスピードは64が87、05が83。スピンは05が76、64が70です。この組み合わせなら、速さに特徴がある64と、回転に特徴がある05という説明が表からも読み取れます。
硬度の列を見ると、通常版はすべて36、FXはすべて32です。それでも飛び方の数値が違うのは、スポンジ以外にシートの形も関わっているからです。硬さだけをそろえて比べたいときには、この列から見始めると分かりやすくなります。
05や64の数字は、ツブ形状の開発コード
商品名の数字は、ツブ形状の開発コードに由来します。05・64・25はその番号で、80にはNo.180、19にはNo.219の形状が使われています。数字の大きさが性能の順位を表すわけではありません。
店頭で名前を見て迷ったら、「05は回転、64は速さ、80はバランス」と言い換えてみてください。番号だけで覚えるより、選ぶ理由がはっきりします。19と25の違いも、次の章でプレーする場面に沿って確認できます。
05・19・64・80・25、それぞれどんなラバー?
テナジー05:回転をかける攻撃を大切にしたい人へ
05は、回転を重視したテナジーです。「ドライブで攻めたい」「回転をかけるプレーを伸ばしたい」という希望なら、まず詳しく見ておきたいタイプです。ドライブは、ボールに前向きの回転をかけて打つ攻撃を指します。
回転といっても、サーブでかける回転と、相手の下回転を持ち上げるドライブでは打ち方が違います。たとえば購入相談なら、「回転が欲しい」だけでなく「下回転のボールから、自分のドライブで攻め始めたい」と伝えると、使いたい場面まで共有できます。
通常版05のスピン値は76で、25と同じです。05ハードはさらに高い96ですが、スポンジも硬くなります。05を出発点に、柔らかさが欲しければ05FX、硬いスポンジも試したければ05ハード、速さとの両立を考えるなら80へと見比べられます。
テナジー19:ボールをしっかり捉えて、力強く攻めたい人へ
19は、メーカーがパワーを特徴として挙げるテナジーです。シートの裏にツブを密に並べている点が特徴で、相手のボールを強く捉えて攻撃するプレーを考えるときに候補になります。
たとえば、相手が打ってきたボールを受け止めるだけでなく、自分もラケットを振って打ち返したい場面です。「回転をかけること」に加えて「相手の球に対してどう打ち返したいか」まで考えると、19の特徴がイメージしやすくなります。
スポンジ硬度は05と同じ36。スピード84、スピン75、弧線78と、数値も05に近いため、この2枚は特に迷いやすい組み合わせです。回転を重視する05と、強く捉えることを特徴とする19のどちらに興味があるか、打ちたいボールから考えてみましょう。
テナジー64と80:速さを優先するか、回転も重視するか
64はスピードが特徴です。たとえば「相手にゆっくり構え直す時間を与えず、速いボールで攻めたい」と考えているなら、見ておきたいタイプです。通常版のスピード値は87で、5タイプの中では最も高くなっています。
80は回転とスピードのバランスを特徴とします。「回転をかけたドライブを中心にしながら、速さも欲しい」という希望なら、05と64の間で比較しやすい存在です。スピード85、スピン73という数値も、その位置付けをつかむ手掛かりになります。
迷ったときは、得点したい場面を思い浮かべてみてください。たとえば、回転をかけて攻め始めた後もラリーを続けたいのか、速い球を送ることにもっとこだわりたいのか。前者なら80、後者なら64の特徴に注目して、今のラバーと比べる方法があります。
テナジー25:台の近くで、早いタイミングを狙いたい人へ
25は、台に近い位置で戦う「前陣」のプレーを特徴とするタイプです。大きなツブ形状を採用しており、ほかのテナジーとは数値の並びにも違いがあります。スピードは64、スピンは76、弧線は86です。
台から離れず、相手のボールが来たら早いタイミングで対応する。そんなプレーを目指すなら、25に目を向けてみてください。スピードの値だけでは目立ちにくいものの、前陣を重視した特徴まで見ると、選択肢に加える理由が分かります。
同じ前陣でも、ドライブで先に攻める場面と、相手の攻撃を打ち返すカウンターでは、試したい打ち方が違います。25を選ぶ前には「台の近くでどんな攻撃を増やしたいか」まで考えておくと、19や05との比較もしやすくなります。
FXは柔らかめ、05ハードは硬め。スポンジの違いを知る
スポンジの硬さで、FXと05ハードを選び分けられます。通常版は硬度36、FXは32
FXは、通常版より柔らかいスポンジを使ったテナジーです。硬度は通常版が36、FXが32。05・64・80・25には、それぞれFXがあります。今のラバーを硬く感じていて、柔らかいものを探しているときに比べたい製品です。
たとえば05を使っていて、回転を重視する特徴は気に入っているものの、硬さが気になるとします。その場合は、別のタイプへ移る前に05FXを見比べる方法があります。同じ05の仲間でスポンジを変える、と考えると分かりやすいはずです。
表を見ると、通常版からFXへ変わるとスピード・スピン・弧線の値も変わります。05と05FXなら、スピンは76から64、弧線は79から65になります。柔らかさだけでなく、打球の特徴も合わせて確認しておきましょう。
なお、硬度はスポンジを測った値です。シートも打った感触に関わるため、同じ32の05FXと64FXでも特徴は異なります。バタフライ独自の硬度を他社の製品と比べたい場合は、ラバー硬度の読み方も役立ちます。
05ハードは硬度43。硬いスポンジを求める人の選択肢
05ハードは、通常版05より硬いスポンジを使った製品です。硬度は36から43へ変わり、スピン96、弧線92という数値を持っています。05の回転を重視する特徴に興味があり、さらに硬いスポンジを検討したいときの候補です。
選ぶときは、強く振れる場面に加えて、小さな動きで返す場面も思い浮かべてください。たとえば、サーブを短く返したいときや、動かされて十分に構えられないときです。試せる機会があれば、こうした打ち方でも確かめると、普段の試合で使う姿を想像しやすくなります。
05FX・05・05ハードは、上達に合わせて順番に進むコースではありません。現在の硬さがちょうどよければ05、柔らかさを求めるならFX、硬さを求めるならハードというように、今の感触から考えられます。
厚さは3段階。05ハードだけは2段階
2026年9月17日時点では、通常版5種類とFX4種類の厚さは2.1・1.9・1.7です。05ハードは2.1と1.9の2種類で、1.7はありません。また、19にはFXやハードの設定がなく、通常版から選びます。
| 製品群 |
公式の厚さ表記 |
| 05ハード |
2.1/1.9 |
| 通常版5種類とFX4種類 |
2.1/1.9/1.7 |
商品名が決まったら、次は厚さです。今使っているラバーの厚さを控えてから選ぶと、買い替えで何を変えるのか把握しやすくなります。厚さ表記の意味や仕様は、メーカーの説明で確認できます。
2枚まで絞れたら、どこを比べる?
05と19で迷ったら、今の攻撃で変えたいことを考える
05と19は数値が近いので、表だけを見ていても決めにくい組み合わせです。そんなときは、練習で力を入れたい場面から考えてみてください。
たとえば、下回転をドライブで持ち上げる練習を増やしたくて、回転重視のラバーを探しているなら05から確認します。相手の攻撃に対して自分も振って打ち返すプレーを増やしたいなら、19の強く捉える特徴にも注目できます。これは選び始めるための例で、実際の打ちやすさは試せる範囲で確かめましょう。
すでに05を使っているなら、「気に入っている打ち方」と「変えたい打ち方」を分けておくと役立ちます。サーブや最初のドライブは気に入っているなら、その良さを残せるかも比較したいところです。満足している場面まで書き出すと、買い替える目的がはっきりします。
05・80・64で迷ったら、回転と速さのどちらを優先するか
回転を大切にしたいなら05、速さも同じくらい気になるなら80、速さを優先したいなら64。この順に並べると、3枚の違いをつかみやすくなります。
たとえば05を使っていて、回転をかける攻撃は続けつつ速さも欲しいなら、まず80を比較する方法があります。一方、最初から速いボールで攻めることを重視しているなら、64を候補にできます。数字の大きい製品を探すより、残したい特徴と変えたい特徴を決める方が選びやすくなります。
05とFX、ハードで迷ったら、いつ硬さが気になるか
同じ05の仲間で迷っているなら、普段の練習で硬さを気にする場面を思い返してみてください。たとえば、十分に構えて振れるときと、バック側へ急に来た球を返すときでは、ラケットの動かし方が違います。
「どのボールでも硬く感じる」のか、「小さく返すときだけ感触をつかみにくい」のか。そこまで伝えられると、用具を相談するときも話が具体的になります。硬さと厚さを同時に変えるより、まずどちらを比べたいか決めておくと、買い替え後の違いも振り返りやすくなります。
フォア・バックそれぞれに合う1枚を選ぶには
練習中の困りごとを、そのままメモにする
候補が多くて決まらないときは、練習で困ったことを短く書いてみてください。たとえばバック用を選ぶなら、次のようなメモです。
| 整理すること |
書き方の例 |
| 場面 |
バックで下回転を打つとき |
| 困りごと |
ボールを捉える感覚がつかみにくい |
| 残したい点 |
ブロック時の安心感は残したい |
| 比較したい変更 |
系統は保ち、硬さを比較したい |
このくらい具体的なら、店頭で相談するときも伝えやすくなります。フォアでは速さが欲しくても、バックでは今のブロックの感触を大切にしたい、という選び方もできます。片面ずつ考えてよいので、両方を同じ理由で決める必要はありません。
フォア用のメモには、フォアで困る場面を書きます。たとえば「打ち合いより、サーブの後の攻撃を重視したい」という希望でも構いません。製品名を先に決めるより、よく使う技術を挙げてから候補に戻ると、自分に必要な違いが見えてきます。
注文前に、厚さ・ラケット全体の重さ・予算を確認する
今のラバーの名前と厚さは、買い替える前に控えておきましょう。新しいラバーを使い始めた後、前の用具との違いを振り返るときにも役立ちます。フォアとバックで違う製品を使っているなら、それぞれ記録しておきます。
重さを比べるときは、ラバー単体よりも、普段振っているラケット全体の重さを基準にすると実際の感覚と結び付けやすくなります。貼る前のラバーはカットして使うため、パッケージに入った状態と完成したラケットでは比べる対象が違います。
テナジーは全10種類ともオープン価格です。購入先で希望する厚さの価格を調べ、両面を替える場合は合計額を確認してください。今後も同じ製品を使い続けたいなら、次の交換で必要になる費用まで考えておくと安心です。
初めて選ぶなら、テナジー以外も見比べてみる
ラバー選び自体が初めてなら、ラバー全般の選び方で種類と厚さから確認してみてください。柔らかいFXも候補になりますが、まず普段どんな練習をしているか、今の用具をどう感じているかを整理すると相談しやすくなります。
予算や目的に合わせて幅広く探したい場合は、卓球ラバーの比較記事も参考になります。テナジーを使ってみたいという興味は大切にしつつ、続けて交換できる価格かどうかも含めて選びましょう。
買い替える前に知っておきたいこと
買い替えの前に、今の用具と予算を見直せます。古いレビューと数字が違うのは、2023年に表示が変わったため
バタフライは2023年2月にラバーの性能指標を改定しました。古いレビューにスピード13、今の商品ページに83とあっても、その差をそのまま性能の伸びとして読むことはできません。比較するときは、現在の表示でそろえましょう。
他メーカーの性能値や硬度にも、それぞれの基準があります。他社製品から買い替える場合は数字だけを換算するより、使っている製品名・厚さ・気になる点をまとめて相談する方が伝わります。
買い替えの前後で、同じ練習をして比べる
用具の違いを知りたいなら、ラケットや反対面のラバーは残し、気になる片面から替える方法があります。一度に変える部分を絞ると、どこが変わったのか振り返りやすくなります。
たとえば、交換前にフォアの打ち合い、サーブ、レシーブで気になる点をメモしておき、交換後も同じ練習で確認してみてください。「よくなった気がする」だけで終わらず、どの打ち方でそう感じたかまで残せます。まだ変えたい点が見つからなければ、今の用具で練習を続けながら考えても大丈夫です。
気に入っているなら、同じ製品への交換も選べる
買ったばかりの頃は気に入っていたのに、最近は打球の感触が変わってきた。そんなときは、別のテナジーを探す前にラバーの消耗も確認してみてください。
寿命は使用頻度や保管状態で変わるので、全員共通の月数では決められません。表面の状態や使い始めとの違いを見て、迷ったらラバーの交換時期も確認しましょう。製品そのものを気に入っているなら、新品の同じラバーへ貼り替えるのもよい選び方です。
よくある質問
テナジーは全部で何種類ありますか?
2026年9月17日時点では10種類です。通常版が05・19・64・80・25の5種類、柔らかいFXが4種類、05ハードが1種類です。19にはFXがありません。
テナジー05と19はどちらが上ですか?
回転を重視する05と、パワーを特徴とする19では得意とする方向が違います。スポンジ硬度はどちらも36ですが、ツブの形が異なります。回転をかける攻撃を大切にしたいのか、相手のボールを強く捉えて打ち返したいのかを考えて比べてみてください。
FXは通常版より安い製品ですか?
FXは、通常版より柔らかいスポンジを使った製品の名前です。価格で分けたものではなく、全製品ともオープン価格です。実際の価格は購入先で確認してください。
硬度36は他メーカーの何度に当たりますか?
バタフライ独自の基準なので、そのまま他メーカーの硬度に換算できません。また、硬度はスポンジを測った値です。打った感触にはシートも関わるため、今使っているラバーの名前と厚さを伝えて相談すると比べやすくなります。
テナジーの寿命は何か月ですか?
練習の頻度や保管状態によって変わるため、一律には決められません。表面の状態と、使い始めた頃から打球の感触が変わったかを確認しましょう。消耗が理由なら、同じ製品への貼り替えも選択肢です。