SUMMARY
この記事の要約
ディグニクスは、回転重視の05、バランス型の80、速さ重視の64、粘着性のある09Cを比較すると選びやすくなります。05・80・64のスポンジ硬度は同じ40で、09Cは44です。公式の性能値に加え、重さの順と税込の公式通販価格を確認すれば、今のラバーから替える理由を整理できます。テナジーとの関係やフォア・バックの選び方も押さえ、高価だからという理由だけで決めないようにしましょう。
この記事でわかること
ディグニクスとは|テナジーとの違い
公式一覧で確認できるのは05・80・64・09C
ディグニクスは、バタフライの「スプリング スポンジX」を使ったラバーシリーズです。公式ラバー一覧で、2026年10月に確認できる製品は05・80・64・09Cの4種類です。
05・80・64はハイテンション裏ラバー、09Cは粘着性ハイテンション裏ラバーに分類されます。裏ラバーは、表面が平らで、シートの内側にツブがあるタイプです。同じシリーズ名でも、09Cは粘着性を持つ点が選び分けの軸になります。
スポンジとシートが違い、共通の番号もある
テナジーが「スプリング スポンジ」を使うのに対し、ディグニクスは「スプリング スポンジX」を使います。05・80・64には、テナジーで使用実績のあるツブ形状が採用されています。番号はシリーズをまたいで方向性を比べる手掛かりになりますが、同じ打球感を保証するものではありません。
ディグニクス特設サイトでは、スプリング スポンジXは従来比で約14%変形しやすく、反発弾性が約3%向上したと説明されています。また、ディグニクス05とテナジー05を同じ飛距離で比較した回転量は、5.4%向上したとされています。
いずれもバタフライ独自の試験による数値です。自分が使えば同じ割合で回転が増えるという意味ではありません。シートの強度も独自試験で倍以上へ向上したとされていますが、それだけで使用期間を決めることはできません。
乗り換えでは、技術名だけでなく硬度も確認しましょう。テナジー05は36、ディグニクス05は40です。シリーズ内の選択肢も知りたい場合は、テナジーシリーズの比較を参考に、今使っている製品の位置づけを整理できます。
ディグニクスの違いを公式仕様で比較
硬度・厚さ・性能値を横並びで見る
次の数値は公式製品ページの仕様です。スピード・スピン・弧線は、2023年2月に改定された性能指標の値を載せています。古いレビューにある数値と混ぜず、同じ指標の製品同士で比較してください。
| 製品 |
スピード |
スピン |
弧線 |
硬度 |
スポンジ厚(mm) |
| ディグニクス05 |
86 |
85 |
88 |
40 |
2.1・1.9 |
| ディグニクス80 |
88 |
82 |
86 |
40 |
2.1・1.9 |
| ディグニクス64 |
90 |
79 |
84 |
40 |
2.1・1.9 |
| ディグニクス09C |
79 |
96 |
96 |
44 |
2.1・1.9 |
| テナジー05 |
83 |
76 |
79 |
36 |
2.1・1.9・1.7 |
| テナジー05ハード |
82 |
96 |
92 |
43 |
2.1・1.9 |
出典:ディグニクス05、80、64、09C、テナジー05、テナジー05ハード。
| 製品 |
タイプ |
発売日 |
| ディグニクス05 |
ハイテンション裏ラバー |
2019年4月1日 |
| ディグニクス80 |
ハイテンション裏ラバー |
2019年11月1日 |
| ディグニクス64 |
ハイテンション裏ラバー |
2019年11月1日 |
| ディグニクス09C |
粘着性ハイテンション裏ラバー |
2020年4月1日 |
05・80・64は同じ硬度、09Cは44
05・80・64の公式スポンジ硬度はすべて40です。64のスピード値が高いことを、柔らかい製品と読み替えないようにしましょう。
09Cは硬度44で、粘着性もあります。05との比較では、タイプを変えたいかも考えます。
硬度だけで適性を決めず、数字の読み方は、卓球ラバーの硬度の見方を確認しましょう。
重さは軽い順に64・80・05・09C
公式のラバー平均重量図では、ディグニクスは64→80→05→09Cの順に重くなります。これは2026年1月までの製造実績に基づき、各ラバーの最も厚いスポンジで算出した図です。
図にグラム値は載っておらず、差は推定できません。ラケットの総重量でもないため、購入時には組み上がった用具も確認してください。
値段|公式通販は各税込10,450円
カタログの価格表記は、4製品ともオープン価格です。固定された希望小売価格の数字として読むのではなく、購入先の販売価格を確認します。次の表は、2026年10月時点の税込の公式通販価格です。
| 製品 |
税込の公式通販価格 |
| ディグニクス05 |
10,450円 |
| ディグニクス80 |
10,450円 |
| ディグニクス64 |
10,450円 |
| ディグニクス09C |
10,450円 |
| テナジー05 |
9,460円 |
| グレイザー |
6,050円 |
| グレイザー09C |
6,050円 |
価格の確認先:公式通販の05、80、64、09C。
ディグニクス内は同じ価格なので、プレーの目的を先に絞れます。実売は販売店で異なるため、購入時の税込価格を確認してください。テナジーやグレイザーも検討するなら、交換を続けられる予算かどうかも判断材料です。
型番ごとに向く人と迷ったときの選び方
以下は、公式の推奨文と仕様を基にした選び方の整理です。試打による評価ではなく、候補を絞るための目安として読んでください。
05|回転を重視した攻撃を増やしたい人
公式では、台に近い前陣から少し離れた中陣でのパワードライブや、カウンターなどの回転重視の攻撃に推奨されています。カウンターは、相手の攻撃球へ攻撃で返す技術です。ドライブの回転を重視するなら、05から比較を始められます。
05と80で迷う場合は、回転を選択の中心に置くか、速さも含めてバランスを考えるかを整理しましょう。公式値では05のスピンと弧線が80より高く、スピードは80の方が高いという関係です。
80|回転と速さを両方比べたい人
80は、公式でオールラウンド型へ推奨されています。スピンとスピードの数値は05と64の間に位置し、幅広い攻撃を検討する際の候補になります。
05と64の両方が気になるなら、80も比較してください。硬度は同じ40なので、バランス型だから最も簡単とは断定できません。
64|速さを重視する攻撃を考えたい人
64は、スピードドライブ、引き合い、スマッシュなどへ公式で推奨されています。引き合いは、互いにドライブを打ち合う場面です。シリーズ内のスピード値は64が最も高く、速さを重視する選択肢として比較できます。
80と迷ったら、速さを選択の中心に置くのか、回転との両立を重視するのかを考えます。公式の平均重量図ではディグニクス内で最も軽い位置ですが、ほかのシリーズも含めた「軽いラバー」とは断定しません。
09C|粘着性のあるラバーを選びたい人
09Cは、回転量の多いドライブやカット、台上技術、カウンターがしやすいと公式で説明されています。カットは下回転をかけて返す技術で、台上技術は台に近い短い球への処理などを指します。粘着性の打球感を求める人が検討する候補です。
05と09Cで迷うなら、まず粘着性のあるタイプへ変えたい理由を整理してください。スピン値が高いという理由だけで09Cを選ぶと、硬度44や重量順の違いを見落とします。
テナジー05ハードとの比較では、硬度は43に対して09Cが44です。両者のスピン値は96でも、同じラバーではありません。タイプやスポンジなども違うので、数値が等しいことだけで同じ感覚と判断しないようにしましょう。
フォアとバックはそれぞれの課題から選ぶ
フォアは05、バックは64というように、貼る面だけで型番を固定する必要はありません。フォアで回転を重視するなら05、バックで速さを重視するなら64という考え方はできますが、その面で何をしたいかが先です。
テナジー05・80・64から替える場合は、今と同じ番号を比較の出発点にできます。ただし厚さや硬度まで同じではありません。残したい点と変えたい点をメモしましょう。
替える前に確認したい硬度・重さ・予算
購入前に、ラバーを替える目的を整理しましょう。場面のイメージです。今の用具で困っていることを言葉にする
回転を重視したいのか、速さを重視したいのか、粘着性を試したいのかを書き出しましょう。そのうえで、今の用具より硬度が上がるか、重量順のどこに位置するかを確認します。相談する際も、商品名だけでなく練習中の課題を伝えてください。
まだシリーズを絞れていないなら、卓球ラバーのおすすめと選び方で、ほかの候補も含めて比較できます。ディグニクスの中で迷う段階と、ラバー全体から探す段階を分けると判断しやすくなります。
グレイザーも比較し、交換の続けやすさを考える
グレイザーもスプリング スポンジXを使い、公式硬度は38です。粘着性ハイテンションのグレイザー09Cは42です。同じ技術名や「09C」という表記があっても、ディグニクスと仕様が同一という意味ではありません。
2026年10月時点の税込の公式通販価格は、どちらも6,050円です。ディグニクスだけに候補を限定せず、硬度や予算も含めて検討できます。価格が低いから自分には不足すると決めつける必要はありません。
消耗した際も交換を続けられる予算を決めましょう。交換の判断は、ラバーの寿命と交換時期で確認できます。
接着剤と保護フィルムは公式の指定を確認する
各製品ページでは、貼り付けに「フリー・チャック2」または「フリー・チャック2-L」と「クリップスポンジ2」を使うよう案内されています。購入時には、ラバーと合わせて指定用品も確認してください。
使用後は保護用フィルムで表面を守ります。09Cには保護用の粘着フィルムが指定されています。同じシリーズでも保護用品の案内が違うので、型番ごとの注記を読みましょう。
公式では、製品の加工によって性能や品質を損なうおそれがあると注意されています。指定された方法で扱ってください。手順を確認したい場合は、卓球ラバーの貼り方も参考になります。
よくある質問
ディグニクスは全部で何種類ですか?
2026年10月の公式一覧で確認できるのは、05・80・64・09Cの4種類です。05・80・64はハイテンション裏ラバーで、09Cは粘着性ハイテンション裏ラバーです。購入前には公式一覧で型番を確認してください。
テナジーとディグニクスはどちらを選べばよいですか?
今の用具で残したい点と、変えたい点から比較します。テナジー05とディグニクス05は同じ番号でも、スポンジや硬度が違います。シリーズ名や価格だけで優劣を決めず、目的と仕様を合わせて判断しましょう。
中学生がディグニクスを使っても大丈夫ですか?
年齢だけで一律に可否は決められません。今のラバーから変わる硬度、ラケット全体の振りやすさ、予算を確認してください。保護者や卓球教室のコーチと相談するなら、使いたい理由と練習中の課題を伝えましょう。
ディグニクスで一番重いのはどれですか?
公式の平均重量図では、ディグニクス内で09Cが最も重い位置です。軽い順は64・80・05・09Cです。最も厚いスポンジを使った平均重量の比較なので、実際の用具の総重量も確認してください。
ディグニクスの寿命はどれくらいですか?
すべての人へ共通する使用期間は示せません。シートの強度に関する公式試験の数値を、そのまま寿命の長さへ置き換えないでください。表面や打球の変化を見て、交換の必要性を判断しましょう。