SUMMARY
この記事の要約
卓球の練習メニューは、自分の課題を洗い出し、それを克服する目的から逆算して選ぶと上達につながります。1回の練習で扱う課題は1〜2個に絞り、使える時間と人数に合わせてメニューを組んでください。回数や時間は目安とし、疲れてフォームが崩れたらセットを切り上げます。練習後は成功本数やできなかったことを記録し、次回の課題を決めます。
この記事でわかること
毎回同じ練習の繰り返しでは、試合で勝つための実戦力は身につきません。練習がマンネリ化して上達が止まっていると感じている人は、初心者から中級者まで、時間や人数に合わせて自分の課題に合うメニューをこの一覧から選んでください。より詳しいやり方は各テーマの解説記事で深掘りできます。
自分に合った練習メニューは、目的から逆算すると素早く見つかります。この総合ガイドでは、次の目的別に練習メニューを整理しています。
- 基礎を固めたい人向けの基礎練習メニュー
- 相手がいない・一人で練習したい人向けの一人練習メニュー
- 家で練習したい・壁打ちしたい人向けの自宅練習メニュー
- 球数を打って課題を反復したい人向けの多球練習メニュー
- 動きを速く・安定させたい人向けのフットワーク練習メニュー
- 中高生・部活のメニューを組みたい人向けの練習メニュー
- 台が1台しかない・人数が多い環境でメニューを回したい人向けの運用
各セクションには代表的なドリルを表でまとめ、さらに詳しい練習方法は個別の解説記事へリンクしています。目的の近いところから読み進めてください。ミスの症状から練習を決めたい場合は、次章の「課題から選ぶ練習メニュー早見表」を先に見ると近道です。
なぜ練習メニューが重要?マンネリ化を防ぎ上達を加速させる
卓球が上達するためには、ただボールを打つ時間を増やすだけでは不十分です。計画的な練習メニューが、あなたの成長を大きく左右します。

「練習のための練習」から脱却する
目的のない練習は、いわば「練習のための練習」です。例えば、ただフォアハンドのラリーを続けるだけでは、試合で厳しいコースに打たれた時に対応できません。練習メニューを組むことで、「なぜこの練習をするのか」という目的が明確になります。目的意識を持つことが、練習の質を高め、試合で勝つ力に直結するのです。
自分の課題を明確にする第一歩
練習メニューの作成は、自分自身のプレーを客観的に見つめ直す良い機会です。「バックハンドが苦手」「サーブからの3球目攻撃でミスが多い」など、課題を洗い出すことから始まります。課題が分かれば、それを克服するための練習に集中的に取り組めます。弱点を1つずつ潰していくことが、安定したプレーと勝利への最短ルートです。
試合に勝つための練習メニュー設計【3ステップPDCA】
効果的な練習メニューは、一度作って終わりではありません。継続的に見直して改善していくことが重要です。ビジネスでも使われる「PDCAサイクル」を応用し、練習メニューを設計する方法を解説します。

- Plan(計画):課題を洗い出し、練習メニューを計画する
- Do(実践):計画した練習メニューを実践する
- Check(分析):成果を記録し、分析する
- Action(改善):メニューを改善し、次の計画へ反映する
Action で見えた改善点を次の Plan へ戻し、このサイクルを繰り返すことで練習の質を高めていきます。
Step1: 自分の課題(弱点)を洗い出す
まずは自分の課題を明確にしましょう。試合の動画を見返したり、練習相手にフィードバックを求めたりするのが効果的です。例えば「大事な場面でレシーブミスが多い」「回り込んでフォアで打てない」といった具体的な課題をリストアップします。
Step2: 課題克服につながる練習を選択する
洗い出した課題に対して、それを克服できる練習メニューを選びます。レシーブミスが多いなら、様々な種類のサーブを出してもらい、それを返球する練習を重点的に行います。この後の章で紹介する課題別メニューを参考に、自分の課題に合った練習を組み込みましょう。
このとき同時に決めたいのが、今日はやらない練習です。練習時間は有限で、好きな基礎打ちを延ばした分だけ課題練習が削られます。1回の練習で扱う課題は1〜2個までに絞り、残りは「次回に回す」と決めてから台に入ってください。
課題から選ぶ練習メニュー早見表
自分のミスの症状を左の列から探し、右側のメニューをその日の課題パートに入れます。分数と本数は目安で、疲れてフォームが崩れたらセットを切り上げて構いません。
| ミスの症状・困りごと |
原因として多いもの |
選ぶメニュー |
目安の分数・本数 |
| ラリーが3往復で切れる |
打点と姿勢が毎球ばらつく |
フォア・バックのワンコースラリー |
1コース8〜10分/連続30球を目標 |
| バックが浮いて叩かれる |
肘が体から離れ、面が上を向く |
バック対バックのワンコース+鏡前の素振り |
ラリー10分+素振り各面30回×2セット |
| 下回転を持ち上げられない |
膝が伸びたまま上体で振っている |
下回転からのドライブ多球 |
30球×3セット(間に30秒休む) |
| サーブが浮く・返される |
回転量とコースが安定していない |
1種類に絞ったサーブ練習 |
1種類50球×2種類(15〜20分) |
| サーブを出した後に打てない |
3球目の待ち位置が決まっていない |
サーブから3球目攻撃のシステム練習 |
1パターン20本×3セット |
| レシーブで先に攻められる |
長短の判断が遅れている |
長短を混ぜた多球レシーブ |
20球×3セット |
| 動くと打球が乱れる |
足より先に手が出ている |
一本フットワーク→三点フットワーク |
各1分×3本(合計10分前後) |
| 試合になるとミスが増える |
練習が規定コースだけで終わっている |
条件付きゲーム・オール練習 |
1ゲーム制で20〜30分 |
対応表で選んだメニューは、次章以降のレベル別・課題別の解説とそのまま対応しています。症状が複数ある場合は、失点に直結している1つから先に潰してください。
Step3: 練習の成果を記録・分析して次につなげる
練習の成果を記録することが、成長を実感し、次の改善につなげる鍵です。練習ノートを用意し、その日のメニュー、できたこと、できなかったことを簡単にメモします。例えば「バック対バックのラリーが10回以上続いた」「3球目攻撃の成功率が5割を超えた」など、具体的な数値で記録すると、成長が可視化されてモチベーション維持にもつながります。
PDCAサイクルを回すことで、練習は常にアップデートされます。自分の成長に合わせてメニューを進化させ、効率的に強くなりましょう。
【レベル別】基本スキルを固める卓球練習メニュー
自分のレベルに合った練習をすることが、着実なステップアップにつながります。レベル別に、基本となる練習メニューを解説します。
初心者向け:ラリーを安定させるメニュー
レベルの目安は「ワンコースのラリーが続くか」で判断します。フォア対フォアが10往復続かないうちは初心者向けのメニューが合います。
卓球を始めたばかりの初心者は、まずボールを相手コートに安定して返すことを目指します。
- フォア・バックの切り返しは、1コースで10分ずつ、まずはゆっくりでも良いのでラリーを続ける練習です。連続30球を目標にし、途切れたら数え直します。
- 1本1本練習は、フォアハンドとバックハンドを交互に打つ練習。フットワークの基礎にもなります。1セット30球を3セット行います。
- ツッツキ練習は、相手に下回転のボールを送ってもらい、それを安定して返す練習です。3分×2〜3セットを目安にします。
3種類を通すと、この章だけで30〜40分になります。練習時間が短い日は、その日に必要な1つへ絞ってください。
中級者向け:コースと回転を意識した実戦メニュー
レベルの目安は「規定コースならラリーが続き、試合ではミスが増える」状態です。基礎の再現はできるのに、コースが散ると崩れる段階が中級者にあたります。
中級者は、ラリーの安定性に加えて、コースの打ち分けや回転の変化を意識した練習を取り入れます。
- 3点フットワークは、バックサイド、ミドル、フォアサイドの3点に送られたボールを全てフォアハンドで打つ練習です。1セット1分×3本から始め、慣れたら5本まで増やします。
- オール対オールは、お互いにコースを自由に突き、試合に近い状況でラリーを続けます。10〜15分を1区切りにします。
- 回転をかけたドライブ練習として、下回転のボールを持ち上げ、回転をかけて攻撃するドライブの練習は必須です。多球なら30球×3セットが目安になります。
中級者の1回の練習では、この3つに課題練習を足すと60分前後です。時間が足りなければオール対オールを最後に残し、先に課題を消化します。
上級者向け:戦術を組み込んだシステム練習
レベルの目安は「得点パターンを自分の言葉で説明できる」ことです。どのサーブから何で決めるかが決まっているなら、システム練習の比重を上げます。
上級者は、特定の戦術やパターンを体に染み込ませる「システム練習」が中心になります。
- サーブからの3球目・5球目攻撃では、自分の得意なサーブから、相手のレシーブを予測して3球目、5球目で攻撃するパターンを反復します。1パターン20本×3セットを基準にします。
- レシーブからの4球目攻撃では、相手のサーブに対して、有利な展開に持ち込むためのレシーブと4球目攻撃を練習します。同じく1パターン20本を単位にします。
- カウンター練習では、相手の強打に対して、より速いボールで反撃するカウンター技術を磨きます。10分を1区切りとし、成功本数を数えながら行います。
応用練習へ進む前に、基本のラリーで打点と姿勢を再現できるか確認します。基本練習をメニューに残し、当日の状態を測る基準として使いましょう。
目的別の練習メニュー総まとめ【基礎・一人・自宅・多球・フットワーク】
ここからは、卓球の練習メニューを目的別に整理します。各表の「ドリル名」「目的」「回数・時間の目安」を見て、今の課題に合うものから取り入れてください。回数はあくまで目安であり、レベルや疲労度に応じて調整して構いません。より詳しいやり方は、各セクションからリンクした解説記事で確認できます。
基礎を固める練習メニュー
土台となる基礎練習は、どのレベルでも毎回のメニューに組み込みたい内容です。フォームとラリーの安定を優先します。
| ドリル名 |
目的 |
回数・時間の目安 |
| フォア・バックの切り返しラリー |
ラリーを安定させる |
1コース10分ずつ |
| 一本一本(フォア・バック交互打ち) |
基礎打ちとフットワークの土台づくり |
5分×2セット |
| ツッツキの安定練習 |
下回転処理を安定させる |
3分×2〜3セット |
| 素振りでのフォーム固め |
正しいスイングを体に覚えさせる |
各面30回×2セット |
基礎練習を何からどの順番で始めるか迷う場合は、卓球の基礎練習メニューと回数の目安で全体像を確認すると計画を立てやすくなります。始めたばかりの人は、上達する練習の順番を5ステップで整理した卓球初心者が上達する練習の順番や、ラリーが続きやすいドリルを集めた卓球初心者向けの一人・多球ドリル集もあわせて参考になります。
一人でできる練習メニュー
相手がいない日でも、フォーム・サーブ・感覚づくりは鍛えられます。要点は3つです。
- 素振りは各面50回×2セット。鏡を使い、打点と肘の位置を毎回そろえます。
- サーブは1種類50球以上。狙うコースを声に出してから出すと、精度が上がります。
- 壁打ちとシャドープレーは5〜10分。打球感覚と足の運びを維持する目的で回します。
道具や場所ごとのメニュー、マシンを使う場合の進め方は個別記事にまとめています。一人練習を体系的に組みたい人は卓球の一人練習ガイドを、実戦に近い球で反復したい人は卓球マシンを使った一人練習を確認してください。
自宅・壁打ちの練習メニュー
自宅練習は、道具や環境が限られていても継続しやすいのが利点です。スペースと近隣への配慮を確認したうえで、次の3つを15分ほどで回します。
- 鏡の前での素振りを各面30回×2セット。左右のフォームの差を確認します。
- サーブの回転出しを1種類30球。回転量を自分の手元で確かめる目的です。
- タオルやチューブでの体幹補強を各30秒×2セット。打球の軸を保つための補強です。
住環境の注意点や時間帯の配慮は卓球の一人練習ガイドで詳しく扱っています。自宅では打てる球数に限りがあります。まとまった球数を打ちたいときは、台貸しやマシンを使える練習環境を組み合わせると効率的です。近くに練習場所を探している人は、卓球マシン練習場の使い方ガイドや、台貸しとマシンを組み合わせた一人卓球がはかどる台貸し・マシン練習の使い方も検討してみてください。
自宅に卓球台を置いて打球練習まで行いたい場合は、自宅に卓球場を作る費用と必要な広さで、床や防音を含めた予算を先に確認してください。
多球練習メニュー
多球練習は、短時間で大量の球を処理でき、フットワークやレシーブの反復に最適です。球出し役と組んで行います。
| ドリル名 |
目的 |
回数・時間の目安 |
| フォア連打の多球 |
打球点とスイングを固める |
30球×3セット |
| 三点フットワークの多球 |
動きながら打つ精度を上げる |
30球×3セット |
| レシーブ連続処理の多球 |
判断力と反応を養う |
20球×3セット |
| 飛びつき・回り込みの多球 |
攻撃範囲を広げる |
20球×2セット |
多球練習は強度が高い分、狙いを明確にして行うと効果が伸びます。目的別のメニューと、球出し役の立ち位置・リズムの作り方は強くなるための多球練習メニューで詳しく解説しています。
フットワーク練習メニュー
フットワークは、安定した打球と広い攻撃範囲を支える土台です。要点は3つに絞れます。
- 一本フットワークから入り、三点フットワークへ広げます。どちらも1セット1分×3本が目安です。
- 前後の動きは30秒×5本。台の前の短い球と奥の長い球を交互に処理します。
- 多球で行う場合は30球×3セット。動きながら打つ再現性を高める目的です。
ステップの種類と使い分け、家でできる足の練習は卓球のフットワーク練習メニューにまとめています。動いているのにボールが安定しない人は、動きすぎが原因のこともあります。フットワークが崩れる理由と直し方は卓球のフットワークが安定しない本当の理由で確認できます。
中高生・部活向けの練習メニュー
中高生の部活は、準備と片付けを除くと実質120分ほどです。要点は3つです。
- 1コマは30分前後で区切り、基礎打ち・課題練習・実戦を毎回1つずつ入れます。
- 人数が多い日は多球練習と勝ち残り形式を組み合わせ、待ち時間を減らします。
- 学年と力量で重心を変えます。1年は基礎、2〜3年は得点パターン、高校生は実戦の比率を上げます。
学年別のメニューと自宅でできる自主練は中学生・高校生の卓球練習メニューに詳しくまとめています。部全体のメニューを組む立場なら、目標設定から見直しまでの手順を追える卓球の練習メニューの作り方も参考になります。
【課題別】弱点を克服する特化型練習メニュー
特定の技術に課題がある場合は、原因と成功条件を1つずつ決めます。代表的な課題別メニューを確認しましょう。
サーブ・3球目攻撃を強化するメニュー
試合の主導権を握るために、サーブとそれに続く3球目攻撃は極めて重要です。
- サーブ練習では、回転の種類(上、下、横)やコース(フォア前、バック奥など)を意識して、ひたすらサーブを出します。1回あたり最低50球は目標にしましょう。
- 3球目攻撃練習では、パートナーに様々なレシーブをしてもらい、それを確実に攻撃につなげます。特に、自分の得意なサーブからのパターンを確立させます。1パターン20本×3セットを区切りにし、成功本数を数えます。
レシーブからの展開を安定させるメニュー
相手のサーブを攻略できなければ、試合に勝つことは困難です。
- 多球練習でのレシーブは、様々な種類のサーブを連続で出してもらい、それを返す練習。判断力と反射神経を養います。20球×3セットを目安にします。
- ストップ・ツッツキ・フリックの練習では相手のサーブに対して、短く止めるストップ、低く返すツッツキ、弾くフリックといった多彩なレシーブ技術を磨きます。1技術につき20本ずつ、合計15分ほどで回します。
どんな球にも追いつくフットワーク強化メニュー
優れたフットワークは、安定した打球と攻撃範囲の広さを支える土台です。
- 反復横跳びでは、卓球台の横で、サイドステップを繰り返します。足の運びをスムーズにします。30秒×3本で十分です。
- 前後動の練習では、卓球台の前に落とされる短いボールと、台の奥深くに来る長いボールを交互に処理します。30秒×5本、または多球で30球×3セット行います。
【状況別】今日から使える練習メニュープラン
練習相手の人数によって、配球役と打球役の分け方が変わります。1人、2人、3人以上の場合に分けて練習プランを整理します。
一人でもできる自主練習メニュー
相手がいない時でも上達は可能です。
- 素振りは、鏡の前でフォームを確認しながら、フォアハンド・バックハンドを振ります。正しいフォームを体に覚えさせることが目的です。
- 壁打ちは、壁に向かってボールを打ち、返ってきたボールを打ち返します。動体視力と打球感覚を養えます。
- サーブ練習は、自分のサーブを磨く絶好の機会です。コースや回転を意識して、質の高いサーブを目指しましょう。
二人でできる対人練習メニュー
最も基本的な練習形式です。課題に合わせてメニューを組みましょう。
- 基本のラリー練習では、フォア対フォア、バック対バックなど、基礎技術を確認します。
- システム練習では、一方がサーブから3球目攻撃、もう一方がレシーブから4球目攻撃といったように、役割を決めてパターンを反復します。
- 条件付きゲームでは、「サーブは2本ともバックに出す」「ラリーは3球目まで」など、特定の条件を付けて試合形式の練習をします。
三人以上でできる多球練習・ゲーム形式メニュー
複数人いる場合は、より効率的で強度の高い練習ができます。
- 多球練習では、一人が球出しに専念し、もう一人がフットワーク練習など特定の課題に取り組みます。球拾いの人もいれば、非常に効率的です。
- 勝ち残り形式のゲームは、試合をして勝った人が台に残り、負けた人が待っている人と交代する形式です。緊張感のある実戦練習になります。
台が1台しかないとき・待ち時間の使い方
台の数に対して人数が多い環境では、練習の質はメニューそのものより「回し方」で決まります。1台を4人で使えば、打てるのは常に2人だけです。交代の基準を決めずに始めると、声の大きい人ばかりが台に残ります。台に入る時間と、入らない時間の役割を先に決めてください。
基本は3〜4人1組のローテーションです。対人でラリーをする日は台上の2人が打ち、残りは記録と待機に回ります。多球練習の日は打ち手1人に球出し1人が付き、残りが記録に回ります。1本の練習は5分を区切りとし、タイマーの音で交代します。1時間の練習なら、1人あたり台上25〜30分、台外30分前後という配分になります。
| 役割 |
やること |
1回の目安 |
| 打球(2人) |
その日の課題メニューを実施 |
5分で交代 |
| 球出し(多球の日) |
カゴ出しのコースと長短を一定に保つ |
5分で交代 |
| 記録・観察 |
成功本数を数え、打点や姿勢の気づきを1行メモ |
打球者の交代と同時 |
待っている側が手持ち無沙汰にならないよう、台外の時間にも中身を決めます。素振り各面30回、サーブの構えの確認、次に入る練習の狙いを口に出す、この3つで5分は埋まります。台横のスペースが空いていれば、30秒×3本の反復横跳びやシャドープレーも入れられます。
球出し役は「上手い人がやる仕事」です。球を出す位置は台の横やや後ろに固定し、同じリズム・同じ高さで送ります。カゴは腰の高さに置き、球を取る動作で体が流れないようにします。打ち手が崩れてきたら、速度を落とすか長短を戻して立て直させます。球出しの精度が上がると、同じメニューでも打ち手の反復の質が変わります。球出しの詳しい手順は強くなるための多球練習メニューで確認してください。
1台4人でも打球時間を落とさない3つの決めごと
- 交代は人の判断ではなくタイマーで行う(5分区切り)
- 球拾いは全員で1分、練習の切れ目にまとめて行う
- 待ち時間のメニュー(素振り・サーブの構え・記録)を先に貼り出す
台数が限られる部活で2時間をどう割るか
部活の2時間は、集合から片付けまでを含めて120分ほどです。台数が足りない部では、前節のローテーションを基礎打ちと課題練習に重ねる前提で組みます。学年やレベル差に合わせた配分は中学生・高校生の卓球練習メニュー、部全体のメニューを作る手順は卓球の練習メニューの作り方にまとめています。ここでは台の回し方と結び付けた骨格だけを示します。
| 時間 |
パート |
内容 |
本数・区切りの目安 |
| 0〜15分 |
準備 |
体操・素振り・軽いフットワーク |
素振り各面30回×2セット |
| 15〜45分 |
基礎打ち |
フォア・バックのワンコース、ツッツキ |
1コース10分、連続30球を目標 |
| 45〜75分 |
課題練習 |
その日のテーマを反復(多球を含む) |
30球×3セット、または1パターン20本×3セット |
| 75〜100分 |
実戦形式 |
サーブ3球目、条件付きゲーム |
1ゲーム制で5〜6ゲーム |
| 100〜115分 |
ゲーム・振り返り |
勝ち残り戦、練習ノート記入 |
1人1〜2ゲーム+記録3分 |
| 115〜120分 |
片付け |
球拾い・台の収納 |
全員で5分 |
課題練習のパートだけを日替わりにすると、骨格を変えずに内容を回せます。台が2面以下の日は、実戦形式の時間を短くして基礎打ちの回転数を確保してください。
【時間別】短時間で集中!効率的な練習メニュー例
練習時間が限られている社会人や学生にとって、時間の使い方は重要です。30分・60分・90分の3つの枠について、内訳を分数と本数まで割ったプラン例を示します。

30分プラン:1つの課題に集中する
- ウォームアップ (5分) では、軽いラリーで体を温めます。フォア対フォアを連続30球続けるのが目安です。
- 課題練習 (20分) では、その日決めた1つの課題(例: バックハンドの強化)に特化した練習をします。多球なら30球×3セット、対人なら1パターン20本×3セットで組みます。
- クールダウン (5分) では、軽いストレッチで終了です。最後の1分で、できた本数を記録します。
30分しかない日は、基礎打ちを削って課題を丸ごと残します。詰め込むほど、どれも中途半端になります。
60分プラン:基本と課題をバランス良くこなす
- ウォームアップ (10分) では、フォア・バックの基本ラリーを行います。1コース5分ずつに割ります。
- 課題練習 (25分) では、自分の弱点克服のための練習に集中します。30球×3セットを2種類で、ちょうど収まる分量です。
- システム練習 (15分) では、サーブから、またはレシーブからの展開練習をします。1パターン20本×3セットが目安です。
- ゲーム練習 (10分) では、1ゲームだけ試合をして、練習の成果を確認します。
60分は、基礎・課題・実戦を1周できる最小の枠です。課題を2種類まで、システムを1パターンに絞ると時間内に収まります。
90分プラン:試合を想定した総合練習
- ウォームアップ (10分) では、基本ラリーと軽いフットワーク練習に取り組みます。
- 課題練習 (30分) では、2つ程度の課題に取り組みます。1課題あたり30球×3セットを2巡します。
- システム練習 (20分) では、得意なパターンと苦手なパターンの両方を練習します。各1パターン20本×3セットです。
- ゲーム練習 (30分) では、3ゲーム先取などの形式で、本番さながらの試合をします。
90分を多球中心で組む場合は、課題パートを最も長く取るのが基本です。分単位の配分例は強くなるための多球練習メニューのタイムテーブルが使えます。
短時間の練習では、目的を1つに絞ると結果を振り返りやすくなります。球数を詰め込まず、開始前に成功条件を決め、終了後に次回の課題を記録してください。
上達が止まる原因になりやすいNG練習法
良かれと思ってやっている練習が、実は上達を妨げているケースもあります。多くの選手が陥りがちなNG練習法を3つ解説します。
目的のないラリーを続ける
ただ何となくラリーを続けるだけでは、時間は過ぎても技術は向上しません。「相手のバックサイドを狙う」「回転量を意識する」など、一球一球に目的を持つことが大切です。
苦手な練習から逃げる
誰にでも苦手な技術はあります。しかし、それを避けて得意な練習ばかりしていては、弱点はいつまでも克服できません。練習時間の少なくとも3割は、苦手な技術の克服に充てる意識を持ちましょう。
試合形式の練習ばかりする
試合形式の練習は実戦感覚を養う上で重要ですが、それだけでは不十分です。試合で出た課題を、分解して反復練習で体に染み込ませる過程がなければ、同じミスを繰り返すだけになります。基礎練習・課題練習・試合練習をバランス良く組み合わせることが理想的です。
まとめ:自分だけの練習メニューでライバルに差をつけよう
卓球の練習メニューは、上達への羅針盤です。自分のレベルや課題を正しく認識し、PDCAサイクルを回しながらメニューを改善していくことで、練習の質は飛躍的に向上します。今回紹介したレベル別・課題別・状況別のメニューを参考に、あなただけの最強の練習プランを組み立ててください。目的意識を持った練習の継続が、試合での勝利、そしてライバルとの差を生み出します。
あわせて確認したい記事
授業で班ごとに練習する場合は、50分の授業メニューを参考にしてください。
練習する技を整理するには、基本打法と台上技術の一覧を参考にしてください。
部活で使うメニューを探している中高生は、学年別に重心を変える中学生・高校生の卓球練習メニューが近道です。
部やクラブのメニューを組む立場の人は、目標設定から見直しまでを5ステップで追える卓球の練習メニューの作り方を確認してください。
足の動きから作り直したい場合は、ステップの種類と練習法をまとめた卓球のフットワーク練習メニューが役立ちます。
よくある質問
小学生・中学生におすすめの練習メニューはありますか?
小学生や中学生は、まず卓球の楽しさを感じることが大切です。そのため、ボールにたくさん触れる多球練習や、ラリーが続きやすい簡単なゲーム形式の練習がおすすめです。同時に、将来のために正しいスイングフォームを身につける素振りなどの基礎練習も、飽きない程度にメニューへ組み込みましょう。
練習相手がいない日でもできる効果的な一人練習は何ですか?
一人練習では、サーブ練習が最も効果的です。コース、回転、長短を意識して質の高いサーブを磨くことは、試合を有利に進める大きな武器になります。また、鏡の前で自分のフォームを確認しながら行う素振りも、正しい打球フォームを固めるために非常に重要です。
練習メニューは毎日変えるべきですか?
毎日メニューをすべて変える必要はありません。むしろ、1つの課題を克服するためには、ある程度の期間、同じ練習を反復することが重要です。ただし、まったく同じ内容だと飽きてしまうため、週単位や月単位で大きなテーマを決め、その中で少しずつ練習内容に変化を加えるのが効果的です。
1つのメニューは何本くらいやればいいですか?
多球なら30球×3セット、対人のパターン練習なら1パターン20本×3セットが扱いやすい単位です。時間で区切る場合は1メニュー5〜10分を目安にします。数をこなすことより、フォームが崩れない範囲で終えることを優先してください。
台が足りないときはどう練習を回せばいいですか?
台上の2人が打ち、残りが球出しと記録に回るローテーションを組み、5分程度で交代します。待っている時間は素振り各面30回、サーブの構えの確認、成功本数の記録で埋めます。交代の判断は人に任せず、タイマーで機械的に回すと不公平が出ません。
練習のモチベーションが上がらない時はどうすれば良いですか?
モチベーションが上がらない時は、無理に難しい練習をする必要はありません。簡単なラリーや好きな練習を短時間だけ行う、あるいは思い切って休養日にするのも1つの方法です。また、目標とする選手の試合動画を見たり、小さな目標(例:ラリーを10回続ける)を設定して達成感を得たりすることも、意欲回復につながります。
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ここまで読んだ内容を実際のラリーで試してみると、 自分に何が足りないか / 何が合っているかが一気に見えてきます。 無料体験レッスンでは、 一人ひとりの目的に合わせて、 ラケットの握り方からおすすめの練習メニューまで、 その場で一緒に確かめます。