卓球のペンホルダーとは|日本式・中国式・反転式の違いと持ち方・戦い方

卓球のペンホルダーとは|日本式・中国式・反転式の違いと持ち方・戦い方
目次

卓球のペンホルダー(ペン)は、ペンを持つように親指と人差し指で柄を挟んで握るラケットと、その持ち方のことです。種類は、フォアの一撃に強い日本式、裏面にもラバーを貼りやすく両面攻撃に適した中国式、ラケットを回して2種類のラバーを使い分ける反転式の3つに分けられます。ラケットは目指す戦い方に合わせて選び、完成重量は量って確かめ、握りや振りやすさは連続打球とフォア・バックの切り替えで確認します。バック側はショートや裏面打法で返し、相手の体勢が崩れたところを回り込んだフォアで仕留めます。

ペンホルダーの弱点は、道具と戦術の選択から補い方を考えられます。バック側を突かれ続ける「不利な戦型」というイメージは過去のものです。正しい持ち方と握り方を土台に、振り切れる完成重量の確認・ラバーの割り切り・バック側を起点にした誘いの戦術を組み合わせれば、ペンは相手を予測不能にする武器に変わります。自分がペン本来の攻め方に向いているかを含め、自分の戦型を診断するところから始めると、強化の方向が定まります。

現代ペンホルダーの生存戦略では、次の5点を特に重視します。

  • 種類(日本式・中国式・反転式)の選択 — フォアの破壊力重視なら日ペン、裏面打法で両面攻撃を目指すなら中ペン、粒高で変化を狙うなら反転式
  • 基本の持ち方・握り方と3打法 — 親指と人差し指で挟む握り方を固め、フォア・ショート・裏面のうちまず2つを固めてから裏面に着手する順序が現実的
  • 完成重量の管理 — 裏面に表ソフトや極薄を選ぶか片面に絞るか、ラバーの割り切りが軽量化の鍵
  • グリップ調整前の3つの確認 — 人差し指側、親指側、フォアとバックの切り替えを順に確かめる。そのまま握って問題がなければ削る必要はない
  • バック側を「誘い」の起点に変える戦術 — 曲がるショートで相手を揺さぶり、フォアハンドで仕留めるコントラストがペンの美学

ペンとシェークのどちらが強いか、現代卓球でペンが勝つ方法まで、練習の組み立てから具体的に解説します。読了目安は約8分です。

卓球のペンホルダーとは?種類は日本式・中国式・反転式の3つ

ペンホルダーは、ペン(筆記用具)を持つように握ることが名前の由来です。親指と人差し指で柄を挟み、中指・薬指・小指を裏面に添えて支えます。もう一方の主な持ち方であるシェークハンドは、握手をするように柄を握ります。

ペンホルダーは、ラバーを片面だけに貼る使い方が伝統的ですが、裏面にもラバーを貼って両面で打つ使い方もあります。ラケットの形とラバーの使い方で、次の3種類に分けて考えると整理できます。

  1. 日本式ペン:グリップにコルクが付いた形が一般的で、ブレードは角型・角丸型・丸型などがあります。片面にラバーを貼り、フォアの威力と台上の細かさを生かします。メーカーによってはドライブ向きと速攻向きに分けて紹介しています。
  2. 中国式ペン:丸みのあるブレードと短いグリップが特徴で、裏面にもラバーを貼りやすい形です。裏面打法を使い、バック側でも攻撃できます。
  3. 反転式ペン:片面に裏ソフト、もう片面に粒高や表ソフトなど性質の違うラバーを貼り、プレー中にラケットを回して使い分けます。

分類はバタフライのペンホルダーラケット解説の区分(中国式ペン、日本式ペンのドライブ向き・速攻向き、反転用ペン)と照らし合わせています。3種類の違いを一覧にすると次のとおりです。

種類 ブレード・グリップの特徴 得意な戦術 向いている人
日本式ペン(日ペン) 檜単板が主流。角型・角丸型・丸型などで、グリップのコルクが高い フォア一撃の破壊力・鋭い台上とサーブ フォア主戦で一発の威力に懸けたい人。バック側の返し方も合わせて確認
中国式ペン(中ペン) 丸型ブレードで短いグリップ。裏面にラバーを貼れる 裏面打法による両面攻撃・回り込みフォア バックも攻撃に変えたい人、シェークからの転向者
反転式ペン 片面に裏ソフト、もう片面に粒高を貼りプレー中に反転 回転の変化で相手を惑わせる守備・変化型 ブロックと変化で崩したい人、粒高の変化を活かしたい人

3タイプのうち現在の主流は、フォアの威力を求める日本式と、両面攻撃ができる中国式です。反転式は使い手を選びますが、粒高の変化を武器にしたい層には根強い支持があります。

ペンホルダーは日本式と中国式どちらを選ぶべきですか?

卓球台の傍らに立ち、ペンホルダーラケットを手に、じっと台を見つめ戦略を練る若い女性。

ペンホルダーの主なメリットは、手首の可動域が広くサーブや台上技術に強いこと、片面仕様なら総重量を抑えて軽快に振り切れることです。一方のデメリットは、バック側を裏面打法なしで処理する難しさと、両面に厚いラバーを貼った際の重量増。この長所と短所を理解したうえで、まず決めたいのが「日本式か中国式か」です。

日本式か中国式かの選択は、一撃必殺の破壊力を求めるか、裏面打法を取り入れた現代的な両面攻撃を目指すかで決まります。これは単なる形状の違いではなく、プレースタイルの根幹に関わる重要な分岐点です。前章の一覧を踏まえ、3タイプそれぞれの中身を掘り下げます。

日本式ペン(日ペン):フォアハンドの破壊力を極める

日本式ペンは、最高級の檜(ヒノキ)単板に象徴される、フォアハンドの破壊力に特化したモデルです。グリップのコルクが高く、テコの原理を最大限に活かせるため、一撃で相手を射抜くプレースタイルに最適です。

フォアの一打を得点源にしたい場合も、台からの距離とバック側への返球に備えます。年齢や足を動かす量だけでは、向く形式は決められません。角材のような1本のブレードで勝負を挑むスタイルは、今なお色褪せない魅力を持っています。

中国式ペン(中ペン):裏面打法を活かした現代型スタイル

対して中国式ペンは、丸いブレードと短いグリップが特徴です。裏面にラバーを貼る「裏面打法」に適しており、バックハンドの弱点を攻撃力に変えられる現代的な進化を遂げました。

シェークハンドのような両面攻撃と、ペン特有の台上操作を両立したい場合に有力な選択肢となります。シェークを使った経験があり、ペンへ戻すことを検討している人にとっても、中ペンの裏面は比較したい選択肢です。ただし、シェークのバックハンドと同じ感覚で打てるとは限りません。握りと面角度を確かめ、まずフォアから裏面への切り替えを試してください。逆方向でも、連続して打球に間に合うかを確認します。まずは自身の目指すプレースタイルを明確にすることが、ラケット選びの第一歩になります。

反転式ペン:粒高の変化で相手を惑わせる

反転式ペンは、片面に裏ソフト、もう片面に粒高(または表ソフト)を貼り、プレー中にラケットを反転させて回転の質を変える変化型のスタイルです。相手は同じフォームから飛んでくるボールの回転を読みにくく、ブロックや変化で得点を積み重ねられます。攻撃の一撃力より「相手のミスを誘う変化」を武器にしたい人に向いています。粒高の性格は種類で大きく変わるため、導入前に特性を理解しておくと選択を誤りません。

ペンホルダーの基本の握り方と3つの打ち方は?

ラケットを決めたら、次は握り方です。ペンの握り方を間違えると、せっかくの操作性と威力を活かせません。基本の持ち方と、フォア・ショート・裏面の3つの打ち方を押さえれば、ペンの土台はほぼ完成します。

基本の握り方(持ち方)

親指と人差し指でグリップの根元を挟み、残りの中指・薬指・小指で裏側を支えるのが基本の握り方です。フォアでは指先でグリップを押し込むように、ショートでは親指側を支点にして面を安定させます。中国式の裏面側の指は、ニッタクの握り方案内を基に無理なく支えます。指を伸ばすことを一律に勧めず、表面と裏面を切り替えても痛みや強い圧迫がない位置を確かめます。ペン以外も含めた握り方の基本は、ラケットの握り方を種類別に整理したガイドで指の位置から確認できます。

3つの基本打法

ペンの打ち方は、次の3つを軸に組み立てます。

  1. フォアハンド:手首の自由度を活かし、指先で押し込むように打つペン最大の武器。日本式・中国式を問わず威力の核になる。
  2. ショート(バックブロック):親指側を支点に面を作り、相手の威力を利用して短くブロックする守りの基本。後述する誘いの戦術の起点にもなる。
  3. 裏面打法:中国式ペンの裏面ラバーで、バック側を攻撃に変える現代型の打ち方。習得すれば両面攻撃が成立する。

すべてを一度に完成させる必要はありません。まずフォアとショートを安定させ、余裕が出てきたら裏面打法に着手するのが現実的な順序です。

ペンのサーブが武器になる理由

ペンは手首の可動域が広く、ラケット面を自在に変えられます。そのため同じフォームから上回転と下回転を打ち分けやすく、サーブが大きな武器になります。短い下回転サーブから3球目を狙う展開や、横回転を絡めて相手の意表を突く配球がつくりやすく、サーブからの主導権確保で優位に立てます。

ペンホルダーとシェークはどちらが強いですか?違いは?

結論から言えば、ペンとシェークに絶対的な優劣はなく、勝敗を分けるのは戦型と相手との相性です。競技人口はシェークが多数派ですが、ペンには手首の柔らかさを活かした台上とサーブ、そして相手が対戦し慣れていない希少性という強みがあります。両者の違いを整理すると、自分に合う戦い方が見えてきます。

比較項目 ペンホルダー シェークハンド
バックハンド 裏面打法かショートで対応。習得に時間がかかる 両ハンドが安定しやすく初心者でも守りやすい
フォアとバックの切り替え 表面のフォアからショート・裏面へ移る握りとラケットの戻し方を確認する フォア面とバック面の切り替えや、回り込んだ後の戻り方を確認する
サーブ・台上 手首の可動域が広く回転と変化をつけやすい ペンほどの手首の自由度はない
習得のしやすさ バック処理の習得が壁になりやすい 全体的に習得しやすく指導者も多い
相手からの慣れ 対戦相手が少なく的を絞られにくい 対策が確立されている

「どちらが強いか」ではなく「自分の体力・目指すスタイルにどちらが合うか」で選ぶのが上達の近道です。フォアの一撃と台上の細かさに魅力を感じるならペン、両ハンドの安定を重視するならシェークが向いています。

シェークとの握り方の違いや、戦型別の正しいグリップは卓球ラケットの持ち方・握り方を種類別に整理したガイドで指の位置から確認できます。

現代卓球でペンホルダーは時代遅れですか?勝つ方法は?

ペンホルダーは時代遅れではありません。トップの世界でも、裏面打法を武器にした中国式ペンの選手が活躍を続けています。「不利」と言われるのはバック側の処理が難しいという一点に集約されるため、そこを補えばペンは十分に勝てる戦型です。現代卓球でペンが勝つための方針は次の3つに絞られます。

  • 裏面打法かショートでバック側の穴を埋める — 全部を裏面で返す必要はなく、まずはショートの角度調整で威力を利用する
  • フォアの一撃とサーブで先手を取る — ペンの強みである手首の柔らかさを、サーブと3球目攻撃に集中させる
  • バック側を「誘い」に変える — 弱点を突かせて崩し、回り込みフォアで仕留める発想に切り替える

この3つ目の「誘い」の戦術こそ、現代ペンホルダーの生存戦略で最も重要な点です。次章で具体的に解説します。

重いペンホルダーラケットの手首への負担をどう解決しますか?

ペンホルダーの振りやすさは完成重量に加え、重心・グリップ・使う面で変わります。160〜170gを全員共通の適正範囲とはせず、現在のラケットを量り、連続打球とフォア・バックの切り替えを確かめてから軽量化の必要性を考えます。

使う面と完成重量を合わせたラバー構成

ペンは重心が先端に寄りやすいため、徹底した重量管理が欠かせないものになります。軽量化の鍵は、裏面ラバーをどう割り切るかにかかっています。具体的な対策として、以下の2つのプランが基本的な方法です。

  1. プランA:裏面に「表ソフト」や「極薄ラバー」を貼り、使う技術を残せるかと、カット後の重さを確認する。
  2. プランB:あえて「片面のみ」に絞り、その分フォアのラバーに重量のある高性能なものを選ぶ。

年齢だけで適正重量は決まりません。痛みがあるときは軽量化だけで解決しようとせず練習を止め、原因を確認します。軽いラバーへ替える際も、必要な裏面の攻撃が使えるかを確かめてください。

フォア面に表ソフトを選ぶ逆転の発想

シニア層や初心者にこそ検討する価値があるのが、フォア面に表ソフトラバーを貼るという選択肢です。相手の回転に影響されにくく、弾くようなスマッシュの快感は格別です。ひとくちに表ソフトといっても回転系・スピード系・変化系で性格が大きく異なるため、表ソフトの系統別の選び方を踏まえて絞り込むと失敗が減ります。

ペンホルダー特有の操作性と、ナックル性の攻撃は非常に相性が良く、威力を発揮します。無理に裏ソフトで粘るよりも、表ソフトで相手のタイミングを外す方が、現代の裏ソフト全盛時代にはかえって強力な武器になります。ラバーの組み合わせ次第で、ペンの可能性は大きく広がります。具体的なラバーの絞り込みは、卓球ラバーの選び方完全ガイド|プレースタイル・予算・種類別おすすめも参考になります。

握りは個人差が大きく、文章だけで最適解にたどり着くのは難しい部分があります。打っているところを直接見てもらえる機会があれば、握りの微調整は一気に進みます。無料体験レッスンで相談してみてください。

ペンホルダーのグリップはどのように削って調整すれば良いですか?

ペンホルダーラケットのグリップ部分に焦点を当てたクローズアップ。手がラケットを優しく握り、ペンホルダー特有のグリップを静かに示している。

新品のペンホルダーも、そのまま握って問題がなければ削る必要はありません。削った部分は元に戻せないため、まず指の当たる場所と握り方を確認します。製品の加工案内や保証条件を確かめ、必要な箇所だけを少しずつ調整してください。

削る前に確かめたい3つのポイント

握りに違和感があるときも、先に指の位置と力の入れ方を確かめます。持ち方を変えて解消する当たりと、製品の角が触れる当たりを区別すれば、不要な加工を避けられます。

  1. 人差し指側:角がどこへ当たるかを確認し、指の位置を変えても同じ箇所が当たるかを比べる。
  2. 親指側:強く押さえすぎていないかを確かめ、フォアとバックの両方で握りを確認する。
  3. 切り替え:素振りや軽い打球で、大きく握り直さず両面の動作へ移れるかを確かめる。

それでも加工が必要な場合は、製品に適した工具・方法と保証条件を確認します。指へ当たる箇所を少しずつ調整し、その都度握りを確かめてください。

加工したグリップが、必ず無加工のものより合うとは限りません。確認時はフォアだけでなく、ショートや裏面へ切り替える場面も試します。使う打法のうち1つだけ握りやすくなっても、ほかの動作を妨げるなら調整を進めないでください。削り方やラバー構成の最終調整は、卓球用品の取扱店に相談すると失敗を減らせます。

ペンホルダー最大の弱点であるバック側をどう守り抜きますか?

相手にバック側を攻めさせ、そこを起点にカウンターを狙う「誘い」の戦術が、現代ペンホルダーの生存戦略の基本になります。崩れた相手を仕留めるカウンターの打ち方と練習ステップを押さえておくと、誘いから決めきる精度が上がります。バックが弱いからと逃げるのではなく、逆手に取る思考が求められます。

固定配球から次球の判断へ進む3段階

練習 続ける課題 次へ進む確認点
バックへ同じ球を送ってもらう ショートまたは裏面で同じコースへ返す 高さと長さをそろえ、打球後に構えを戻せる
バックの次をフォアへ送ってもらう バック返球の後にフォアへ移る ラケットを持ち替えるような大きい握り直しがない
次球をフォア・バックへ混ぜる 返球を見て使う面と位置を選ぶ 回り込みを決め打ちせず、届く位置で打てる

相手を揺さぶっても、次の球が必ずフォアへ来るとは限りません。バックへ深く返されたらショートや裏面を使い、回り込んでも戻れる球でフォアを選びます。まず固定した配球で返球をそろえ、その後に行き先を混ぜれば、技術の失敗と予測の失敗を分けられます。

「死なないショート」で相手を翻弄する

ペンホルダーのショート(バックハンドのブロック)は、シェークハンドよりもラケット面を自在に変えやすく、ボールの横を捉えて「曲げる」ような変化を容易につけられます。相手に強打させ、曲がるショートで左右に揺さぶる戦術が有効です。

相手の体勢が崩れた瞬間に、回り込んでフォアハンドで仕留める。この「誘い」と「一撃」のコントラストこそが、ペンホルダーの美学です。左右へのコース取りで相手を追い詰める考え方は、卓球は威力を競う競技ではない|相手を追い詰めるコース取りの戦術でさらに深く解説しています。

練習では無理に裏面打法ですべてを返そうとする必要はありません。まずはショートの角度調整を覚え、相手の威力を利用してコースを突く練習に重点を置くのが上達の近道です。

効率的に相手のミスを誘い出すプレースタイルは、シニア層が若手選手に勝つための重要な知恵になります。守りを攻撃の起点に変えることで、戦術の幅は格段に広がります。

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関連:ペン用ラケット選びの完全ガイド

卓球コートに立つ若い女性。低く安定したレディスタンスで、バックハンド側をしっかりとカバーする姿勢を見せ、集中している。

ペンホルダー専用のラケット選びには、重心・グリップの形状・板厚など、シェークハンドとは異なる独自の観点が求められます。以下の記事では、予算別やレベル別におすすめのモデルを詳しく解説しています。

→ 卓球ラケットおすすめ10選【2026】初心者〜上級者まで失敗しない選び方

また、軽量化のためにラバーを割り切る場合、交換時期やコストの見極めも知っておくと安心です。詳しくは卓球ラバーの寿命は何ヶ月?交換時期の見極めサイン5つを参考にしてください。

よくある質問

卓球のペンホルダーとは何ですか?種類はいくつありますか

ペンを持つように、親指と人差し指で柄を挟んで握るラケットと持ち方のことです。種類は、片面ラバーでフォアの威力を生かす日本式、裏面にもラバーを貼って裏面打法を使う中国式、性質の違うラバーを貼ってラケットを回して使い分ける反転式の3つに分けられます。

ペンホルダーの基本の握り方と持ち方を教えてください

親指と人差し指でグリップの根元を挟み、残りの中指・薬指・小指で裏側を支えるのが基本です。フォアでは指先で押し込むように、ショートでは親指側を支点にして面を安定させます。中国式でも指を無理に伸ばさず、裏面を出したときに握りが大きく崩れない位置を確かめます。

シニア層や初心者がペンホルダーを使うメリットは何ですか

台上の短いボールを処理しやすく、手首の可動域が広いためサーブに強い回転をかけやすい点が最大のメリットです。片面仕様ならラバー1枚分を減らせますが、完成重量はラケット本体にも左右されます。年齢だけで選ばず、フォアを振った後に戻れるかと、バック側へ来た球を返せるかを合わせて確かめてください。

中ペンの裏面打法は必ず習得しなければいけませんか

必ずしも習得する必要はありません。裏面打法はバックを攻撃に変える強力な武器ですが、習得に時間がかかり総重量も増えます。ショートの角度調整を極め、フォアハンド中心のフットワークを鍛えるだけでも十分に勝ち上がれます。自分の体力と目指すスタイルに合わせて選ぶのが現実的です。

ペンホルダーのサーブはなぜ有利だと言われるのですか

ペンは手首の可動域が広く、ラケット面を自在に変えられるため、同じフォームから上回転と下回転を打ち分けやすいのが理由です。短い下回転サーブから3球目を狙う展開や、相手の意表を突く横回転との組み合わせがつくりやすく、サーブからの主導権確保がしやすくなります。

卓球のペンとシェークはどちらが強いですか

絶対的な優劣はなく、戦型と相手との相性で決まります。ペンは手首の柔らかさを活かした台上とサーブ、対戦相手が少ない希少性が強みで、シェークは両ハンドの安定と習得のしやすさが強みです。フォアの一撃と台上の細かさに魅力を感じるならペン、両ハンドの安定を重視するならシェークが向いています。

ペンホルダーは時代遅れで不利な戦型ですか

時代遅れではありません。トップの世界でも裏面打法を武器にした中国式ペンの選手が活躍しています。不利と言われるのはバック側の処理の難しさに集約されるため、裏面打法かショートでそこを補い、フォアの一撃とサーブで先手を取れば十分に勝てる戦型です。

反転式ペンホルダーとはどのようなラケットですか

片面に裏ソフト、もう片面に粒高や表ソフトを貼り、プレー中にラケットを反転させて回転の質を変える変化型のスタイルです。相手は同じフォームから飛んでくるボールの回転を読みにくく、ブロックや変化で得点を狙えます。攻撃の一撃力より、相手のミスを誘う変化を武器にしたい人に向いています。

グリップを削りすぎてしまった場合はどうすれば良いですか

削りすぎた部分が、元と同じ強度や形に戻るとは限りません。作業を止め、グリップとブレードのどこを削ったかを確認してください。補修材を自己判断で盛り続けず、製品の取扱店へ状態を伝えます。

まとめ:ペンホルダーは予測不能な最強の武器

ペンホルダーを選ぶことは、現代卓球において個性を貫く決意の表れです。不利だと言われる戦型を工夫で乗り越えるプロセスにこそ、卓球の奥深さがあります。

  • 種類は日本式(フォアの破壊力)・中国式(裏面打法の両面攻撃)・反転式(粒高の変化)から選ぶ
  • 基本の持ち方・握り方を固め、フォア・ショート・裏面の3打法とサーブの優位を活かす
  • ペンとシェークに絶対的な優劣はなく、自分の体力と目指すスタイルで選ぶ
  • 総重量と重心を確認し、使う技術を残せるラバー構成で振りやすさを比べる
  • グリップは指の当たりと両ハンドの切り替えを先に確認し、問題がなければ削らない
  • バック側は曲がるショートを駆使し、相手を揺さぶる「誘い」の起点にする

道具を削り、ラバーの組み合わせに悩み、独自の戦術を練り上げる。そのすべてがプレイヤー自身の個性となります。周囲の視線や勝率にとらわれず、手に馴染んだグリップで勝負を挑むことで、ペンホルダーは予測不能な最強の武器へと昇華します。

一人で悩みを抱え込まず、専門の卓球スクールや施設に足を運び、最新のマシンやオーダーメイドのレッスンを活用して技術を磨くことも上達の確実なルートです。ペンホルダー愛を本物の実力に変え、魂の乗った渾身の一撃を放ちましょう。

フルスイング野原

ライター

フルスイング野原

現役大学生(20歳)。 複数の卓球場で指導経験を持ち、ジュニアから社会人まで幅広くサポート。 モットーは「常にフルスイング」。 日々、自分自身もフルスイングで成長中!