WTTスターコンテンダー アスタナ2026は、木原美悠が女子シングルスと女子ダブルスの2冠を獲得しました。女子シングルス決勝は佐藤瞳との日本勢対決となり、木原が4–3で勝利しています。男子シングルスはドイツの邱党が優勝し、日本勢では吉山僚一のベスト8が最高成績でした。5種目の結果と日本選手13人の成績をまとめ、男女決勝のゲーム別スコアから試合の経過を振り返ります。
WTTスターコンテンダー アスタナ2026の結果一覧

大会は2026年9月15〜20日、カザフスタンのアスタナで開催されました。男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目で優勝者が決まっています。成績とスコアは、日本卓球協会の大会結果に基づいています。
| 種目 |
優勝 |
準優勝 |
決勝 |
| 女子シングルス |
木原美悠 |
佐藤瞳 |
4–3 |
| 男子シングルス |
邱党 |
アレクシス・ルブラン |
4–2 |
| 女子ダブルス |
木原美悠/平野美宇 |
橋本帆乃香/アドリアーナ・ディアス |
3–1 |
| 男子ダブルス |
エドゥアルド・イオネスク/ダリウス・モビレアヌ |
ニキータ・アルテメンコ/デニス・イボニン |
3–1 |
| 混合ダブルス |
陳俊菘/王芸迪 |
小林広夢/木原美悠 |
3–0 |
木原は女子シングルスと、平野美宇と組んだ女子ダブルスで優勝しました。小林広夢と出場した混合ダブルスでも準優勝しており、出場した3種目すべてで決勝へ進んだことになります。
日本女子はシングルス出場者全員がベスト8以上に入り、女子ダブルスの決勝にも日本選手を含む両ペアが残りました。男子ダブルスはルーマニアのイオネスク/モビレアヌ組が優勝しています。
大会名が似ていても、別会場の結果とは分けて読む必要があります。直前の大会を探していた人は、WTTチャンピオンズマカオ2026の結果も確認してください。アスタナではダブルスを含む5種目が実施されている点も、見どころの1つです。
日本選手13人の成績|女子5人全員がベスト8以上
シングルスに出場した日本選手は、男子8人、女子5人です。下表のスコアは、日本選手の得点を先に示しています。日本勢同士の対戦では、各行の選手から見た数字です。
女子は木原が優勝、佐藤が準優勝、大藤が3位
| 選手 |
最終成績 |
最後の対戦 |
| 木原美悠 |
優勝 |
決勝で佐藤瞳に4–3 |
| 佐藤瞳 |
準優勝 |
決勝で木原美悠に3–4 |
| 大藤沙月 |
3位 |
準決勝で木原美悠に2–3 |
| 橋本帆乃香 |
ベスト8 |
準々決勝で木原美悠に2–3 |
| 平野美宇 |
ベスト8 |
準々決勝で大藤沙月に0–3 |
女子は5人全員が準々決勝へ進み、そのうち木原、佐藤、大藤の3人が準決勝に残りました。橋本は木原に、平野は大藤に敗れており、ベスト8で大会を終えた2人の相手も日本選手です。
木原の準々決勝から決勝までは、橋本、大藤、佐藤と日本勢との対戦が続きました。しかも3試合とも最終ゲームで決着しています。優勝という1つの結果に至るまで、連続して僅差のゲームカウントを勝ち切った大会でした。
男子は吉山僚一がベスト8、川上流星がベスト16
| 選手 |
最終成績 |
最後の対戦 |
| 吉山僚一 |
ベスト8 |
準々決勝でアレクシス・ルブランに0–3 |
| 川上流星 |
ベスト16 |
3回戦でオフチャロフに1–3 |
| 濵田一輝 |
本戦1回戦 |
ニュイティンクに1–3 |
| 田中佑汰 |
本戦1回戦 |
シュトゥンパーに2–3 |
| 坂井雄飛 |
本戦1回戦 |
吉山僚一に2–3 |
| 木造勇人 |
予選3回戦 |
ビノグラドフに2–3 |
| 及川瑞基 |
予選3回戦 |
シュトゥンパーに0–3 |
| 小林広夢 |
予選3回戦 |
川上流星に2–3 |
吉山は本戦1回戦で坂井との日本勢対決を3–2で制し、準々決勝まで勝ち進みました。最後は後に準優勝するアレクシス・ルブランに敗れています。川上は予選3回戦の小林戦を3–2で制し、本戦でも3回戦へ進出しました。
川上とオフチャロフの試合は、川上が11–9で第1ゲームを先取しました。その後は8–11、5–11、7–11と3ゲームを失い、ゲームカウント1–3で終了しています。ベスト16という順位に加え、どこまで試合を進めたかも残しておきたい結果です。
「予選3回戦」と「本戦1回戦」は異なる段階です。どちらも優勝前に敗れた結果ですが、本戦まで進んだかどうかを区別すると、各選手の大会での経過を把握しやすくなります。
なお、派遣予定に名前があった吉村真晴と吉山和希はキャンセルとなっており、この13人には含めていません。出場予定の一覧と大会終了後の成績表を比べるときは、この違いに注意してください。
女子決勝は木原美悠が佐藤瞳に4–3で勝利
女子シングルス決勝は、木原が先に4ゲームを取って優勝しました。佐藤が大差で取ったゲームと、木原が競り合って取ったゲームが入り交じっているスコアです。最終結果の4–3だけでは見えない違いを、全7ゲームで確かめます。
7ゲームのスコアと獲得ゲーム数の推移
| ゲーム |
木原美悠 |
佐藤瞳 |
終了時のゲーム数(木原:佐藤) |
| 第1ゲーム |
3 |
11 |
0:1 |
| 第2ゲーム |
12 |
10 |
1:1 |
| 第3ゲーム |
3 |
11 |
1:2 |
| 第4ゲーム |
13 |
11 |
2:2 |
| 第5ゲーム |
12 |
10 |
3:2 |
| 第6ゲーム |
3 |
11 |
3:3 |
| 第7ゲーム |
11 |
8 |
4:3 |
佐藤が第1ゲームを取り、木原が第2ゲームを返しました。第3ゲームは再び佐藤が獲得し、木原はゲームカウント1–2で追う展開になります。
ここから木原が第4・第5ゲームを連取して、3–2と初めてリードしました。それでも佐藤が第6ゲームを11–3で取り返し、決着は第7ゲームへ持ち越されます。最後のゲームを11–8で取ったのは木原でした。
表の「12–10」は、そのゲームで獲得したポイントです。一方、最終結果の「4–3」は、取ったゲームの数を表します。ポイントとゲーム数を分けて読むと、何度追い付き、どこで先に出たかが分かります。
デュースになった3ゲームを木原が獲得
第2・第4・第5ゲームは、いずれもデュースから木原が取りました。 12–10、13–11、12–10という接戦で、木原の獲得した4ゲームのうち3ゲームに当たります。
対して佐藤が取った第1・第3・第6ゲームは、すべて11–3でした。木原に大きく点差をつけるゲームがあった一方、10–10まで競り合ったゲームは木原が制しています。
この違いは、7ゲームのポイントを合計すると、さらによく分かります。総得点は木原57点、佐藤72点で、佐藤が上回っています。それでも試合を勝ったのは、4ゲームを先に取った木原です。
卓球の試合は、全ゲームの点数を合計して勝者を決める方式ではありません。11–3と12–10は点差が違いますが、取ったゲームはどちらも1つとして数えます。この決勝は、総得点の多さと試合の勝敗が一致しない具体例にもなりました。
ただし、最終スコアだけでサービスの狙いや選手の気持ちは判断できません。記録から確かめられるのは、接戦になったゲームの数や、ゲームカウントがどう変わったかです。プレーを見るときも、まずこの経過を押さえておくと、注目するゲームを選びやすくなります。
最終ゲームは6–8から5連続得点
第7ゲームは、木原が2–0と先行しました。そこから佐藤が4連続得点で逆転し、木原から見て2–4となります。木原は4–4に追い付きましたが、佐藤が再び先に出て、中盤を過ぎても6–8と木原が追う展開でした。
木原は6–8から、最後の5点を続けて取りました。 7–8、8–8と追い付き、9–8でリードを奪うと、10–8、11–8まで一気に進んで優勝を決めています。第7ゲームの11–8という最終スコアの中には、佐藤の4連続得点と、木原の5連続得点がありました。
下の図は、テレ東卓球チャンネルの決勝映像で確認した得点表示と、公式結果を基に整理した推移です。木原の得点を左、佐藤の得点を右に示しています。
得点タイムライン 第7ゲーム・全19得点
青:木原美悠 / 橙:佐藤瞳
スコアは木原美悠-佐藤瞳の順です。丸内は得点した選手、左上の番号は得点順です。
6–8 → 11–8:木原美悠の5連続得点
出典:テレ東卓球チャンネルの決勝映像、日本卓球協会の大会結果。
木原は準々決勝から3試合続けて最終ゲームを制した
決勝だけでなく、木原は準々決勝と準決勝でも、途中まで相手にリードされていました。いずれも残りのゲームを取り切り、優勝まで進んでいます。
橋本戦は0–2、大藤戦は1–2から逆転
準々決勝の橋本帆乃香戦は、木原が6–11、7–11で2ゲームを続けて失いました。ゲームカウント0–2となり、もう1ゲーム落とせば敗退する場面です。
第3ゲームを11–9で取ると、続く第4・第5ゲームはともに11–4でした。木原は3ゲームを連取し、3–2の逆転勝利を収めています。
準決勝の大藤沙月戦も、第1ゲームを7–11で落とす出だしでした。第2ゲームを11–6で返した後、第3ゲームは再び7–11となり、木原が1–2で追います。そこから11–7、11–5と取り、決勝へ進みました。
準々決勝と準決勝は3ゲーム先取、決勝は4ゲーム先取です。必要なゲーム数は違っても、木原はこの3試合をすべて最終ゲームで決めています。「3–2、3–2、4–3」という勝ち上がりを並べると、優勝までの道のりが伝わります。
佐藤も準決勝で0–2から逆転した
佐藤瞳の準決勝は王芸迪との対戦でした。7–11、9–11で先に2ゲームを失いましたが、第3ゲームを15–13で取り、第4・第5ゲームも11–8、11–6と続けて獲得しています。
木原と佐藤は、どちらも大会終盤にゲームカウント0–2からの逆転勝利を経験し、決勝で顔を合わせました。特に佐藤の準決勝第3ゲームは15–13まで競っています。
もっとも、この数字だけでは、どちらが何度先にゲームを取るチャンスを迎えたかまでは分かりません。佐藤が接戦を制して次のゲームにつないだことと、その後も連取したことが、記録から確認できる経過です。
女子ダブルスでも木原・平野が優勝、混合は小林・木原が準優勝

女子ダブルス決勝は、木原美悠/平野美宇と、橋本帆乃香/アドリアーナ・ディアスの対戦でした。日本選手同士のシングルス決勝とは異なり、橋本はプエルトリコのディアスと組んでいます。
木原/平野は第1ゲームを8–11で落としましたが、第2ゲームを12–10で取って追い付きました。続く2ゲームも11–9、11–5と連取し、3–1で優勝を決めています。
木原/平野の勝ち上がりは、1回戦と準々決勝がともに3–0、準決勝と決勝がともに3–1でした。準決勝では王芸迪/韓菲児を下しています。シングルスとは別に、このペアとしての成績も残した大会です。
混合ダブルスの小林広夢/木原美悠は、準々決勝を3–2で勝ち、準決勝を3–0で通過しました。決勝は陳俊菘/王芸迪に0–3で敗れていますが、各ゲームは9–11、8–11、10–12でした。ゲームカウントではストレート負けでも、各ゲームの点差は同じではありません。
男子ダブルスの日本勢は濵田一輝/小林広夢がベスト8でした。1回戦を3–0で勝ち、準々決勝はアルテメンコ/イボニンに1–3で敗れています。その相手ペアは決勝まで進み、イオネスク/モビレアヌに1–3で敗れて準優勝となりました。
男子決勝は邱党がアレクシス・ルブランに逆転勝利
男子シングルス決勝は、ドイツの邱党とフランスのアレクシス・ルブランの対戦でした。邱党がゲームカウント1–2から3ゲームを続けて取り、4–2で優勝しています。この結果は、フランス卓球連盟の大会レポートでも確認できます。
| ゲーム |
邱党 |
アレクシス・ルブラン |
終了時のゲーム数(邱党:ルブラン) |
| 第1ゲーム |
6 |
11 |
0:1 |
| 第2ゲーム |
11 |
5 |
1:1 |
| 第3ゲーム |
5 |
11 |
1:2 |
| 第4ゲーム |
11 |
6 |
2:2 |
| 第5ゲーム |
11 |
6 |
3:2 |
| 第6ゲーム |
11 |
4 |
4:2 |
前半の3ゲームは、ルブラン、邱党、ルブランの順に取りました。後半は邱党が11–6、11–6、11–4と連取しています。女子決勝にはデュースが3ゲームありましたが、男子決勝は全ゲームが11点で決着しました。
日本勢の吉山僚一は、準々決勝でこのルブランと対戦しています。吉山のゲーム別スコアは5–11、3–11、10–12で、最終結果は0–3でした。第3ゲームは10–10まで競り合いましたが、ゲームを取り返すには届きませんでした。
男女とも、優勝者が第1ゲームを失い、ゲームカウント1–2から逆転した決勝でした。ただし、その後の経過は異なります。邱党は3ゲーム連取で決め、木原は3–3に追い付かれてから最終ゲームを取りました。結果表とゲーム表を併せて読むと、同じ「逆転勝ち」でも試合ごとの違いが見えてきます。
公式結果と映像を確認するには

成績を調べる入口は、日本卓球協会のアスタナ大会ページです。男女シングルスだけでなく、ダブルスや予選も種目ごとに掲載されています。映像を探す場合は、テレビ東京の大会ページにある動画一覧も確認してください。
試合を探す際は、「アスタナ2026」に選手名と「決勝」「準決勝」などのラウンドを加えると、別の試合との取り違えを防げます。木原のように複数種目へ出場した選手は、シングルスかダブルスかまで確かめると探しやすくなります。
動画の公開状況は変わるため、いつでも同じ映像が見られるとは限りません。この記事では、映像がなくても男女決勝の獲得ゲーム数と日本勢の到達点を確認できるよう、公式記録の数字を本文と表に残しています。
WTTと世界卓球の違いから整理したい場合は、卓球の国際大会の仕組みを読むと、大会名の位置付けを把握できます。また、別カテゴリーの成績を見かけたら、WTTフィーダーの大会解説も役立ちます。大会の種類を分けて知ると、選手の成績を追う楽しみが広がります。
よくある質問
WTTアスタナ2026のシングルス優勝者は誰ですか?
女子は木原美悠、男子は邱党です。女子決勝は木原が佐藤瞳に4–3、男子決勝は邱党がアレクシス・ルブランに4–2で勝ちました。
木原美悠は何種目で優勝しましたか?
女子シングルスと、平野美宇と組んだ女子ダブルスの2種目です。小林広夢との混合ダブルスは準優勝で、3種目すべて決勝へ進出しました。
日本男子で最も上位に進んだ選手は誰ですか?
シングルスでは吉山僚一のベスト8が最高成績です。川上流星がベスト16に入り、男子ダブルスでは濵田一輝/小林広夢がベスト8でした。
WTTスターコンテンダー アスタナ2026はいつ開催されましたか?
2026年9月15〜20日、カザフスタンのアスタナで開催されました。男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目が行われています。
決勝は何ゲーム先取でしたか?
今大会の男女シングルス決勝は4ゲーム先取で、最大7ゲームです。男女ダブルスと混合ダブルスの決勝は3ゲーム先取で、最大5ゲームでした。